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2014年8月アーカイブ

富谷隕石30周年記念~隕石インタビュースペシャル!~

 

ソラリスト夏号Vol.23でも少しだけご紹介していた、富谷隕石落下当時の様子...。

今回、ちょうど落下30周年を迎える8月22日を記念して、その全貌をご紹介します!

ソラリスト誌面には載せきれず、泣く泣く断念したエピソード満載です。

 

七夕さんの星見会

  

2014年8月2日(土)。伝統的七夕の日にちなんで「七夕さんの星見会」を開催しました。

 

「七夕の夜は、明かりを消して、天文台へ」

 

そんなキャッチコピーのもと企画した今回のイベント。

全部で3部構成となっており、それぞれ星や七夕について知ることができる内容となりました。

夏はワークショップの季節!? その2

 

その1のつづき

 

ふたつめに開催されたのは、天文台スタッフサポーターのみなさんによる夏休み工作教室「投影型ミニプラネ ライト君」をつくろう!です。

 

7月26日(土)、27日(日)の二日間に渡って開催されたワークショップ。一日2回開催・定員各回5組(先着順)というこちらも狭き門のため、開館前の天文台入口には参加希望の方々が早くから並ばれていました。

 

このワークショップは、天文台の今年のテーマ「光」にちなんで、自分で調べた星座を暗い部屋の壁に映し出すことができる「ライト君」をつくるという内容。天文台スタッフサポーターの前川さんが講師となり、他にも数人のスタッフサポーターの方々が制作の補助をしてくださいました。

 

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まずは、材料の一部をご紹介。なんと、これらの材料のほとんどは100円ショップでそろえることができるそうです。

 

 

 

 

 

 

 

材料の確認が終わったら、制作に入ります。まずはパーツとなる色紙を切り分ける作業です。

黒い紙に描かれた線をよーく見て慎重に切っていきます。

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ボール紙は少し堅いので力が必要です。扇状の形や円形は滑らかに切りましょう。

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みなさん器用にはさみを動かして進めていきます。

 

raito07.jpg合間に画びょう刺しなるものも組み立てます。余ったボール紙を長方形に切り、三角形に組み立てます。

てっぺんに画びょうを刺しておけば、画びょうが転がって落ちることはありません。

持ち運びにも便利です。

ナイスアイディア!

 

 

 

 

さて、全て切り終わったら接着です。パーツがずれないようにのりでくっつけていきます。

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慎重に、慎重に...。ずれないように...。

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これで紙パーツの準備ができました。次はいよいよライトの組み立てです。

まず、底をくりぬいた発泡スチロールのどんぶりにライト留め具をはめ込みます。

また、 ライトの内側に黒い紙を入れることで、光がいろんなところに反射するのを防ぐことができます。

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次はライト君の心臓部であるライトを停め具に取り付け作業。

キュッと回して閉めましょう。

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どんぶりの内側にも扇状に切った黒い紙を貼り付け、さらに余分な反射を抑えます。

これは、アルミホイルなどよりも黒のマットな紙の方が好ましいそうです。

 

  

 

 

 

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最後に、電池を入れる作業です。

今回の工程の中で一番壊れやすい部分なので、慎重に入れていきます。

プラスとマイナスを間違えないように!

 

 

 

 

丸く切ったボール紙をクリップで取り付けてライト君は完成間近です。

中心に四角く空いた部分に好きな星座の紙を入れる工程が残っています。

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さぁ、あと少し!自分の好きな星座が描かれた紙を切り抜きましょう。

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切った後は、発泡スチロールの台座の上で、画びょうを使って穴を開けます。

明るい星は他の星より少し大きな穴を開けるのがポイントです。

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自家製ドームの型紙もプレゼント。ダンボールと組み合わせるとより一層プラネタリウム感が増してきますね。お家でぜひ組み立ててみてください。

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星座の紙が完成したら、ライト君に差し込んで、試写投映です。

小さくて暗い部屋へと移動します。果たして綺麗に映るでしょうか。

  

みんな一斉に光を灯すと...部屋の中に綺麗な星座が浮かび上がりました!

参加者のみなさんも思わず歓声をあげています。

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けれどもこの星座、イラストが表のまま差し込むのでは、絵が逆に映ってしまいます。そこで、用紙を裏返して差し込むことで、正しい位置に直してあげます。

また、どんぶりとライトの接続部に黒いテープを貼ることで、光が漏れるのを防げます。

 

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微調整をして、再度投映開始!

今度は工作部屋を真っ暗にして壁に映します。

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みなさんとても綺麗な星座が浮かび上がりました。

これで「投影型ミニプラネ ライト君」の完成です。

 

参加者のみなさんも大満足されていました。

 

スタッフサポーターのみなさん、企画から準備、当日の運営まで本当にお疲れさまでした。

 

参加されたみなさん、今回お渡しした以外にも他の星座も自分で調べて、ぜひ自分だけのミニプラネタリウムを作ってみてくださいね。

 

夏はワークショップの季節!? その1

 

夏休みも後半になりましたが、みなさん夏休みの宿題は順調でしょうか?

 

天文台では、連日夏休みのお客さまでにぎわう中、自由研究にぴったりなワークショップを開催しました。

ワークショップの内容と、当日の様子をご紹介していきます。

 

ひとつめは、7月24日(木)開催の「星座を立体的に見てみる」です。

早くから事前募集をかけていたこちらのワークショップ。定員5名という狭き門をくぐり抜けた小学校高学年の子どもたちが参加しました。

 

このワークショップは、展示室で季節の星座の立体模型をつくり、星座の星々の距離を調べる自由研究ができるという内容です。"自由研究"という言葉が説明文に入っていますが、文章にすると、何のことやらよくわかりませんね。

具体的にどんなことをしたのでしょう。

 

展示室内に「星座を立体的に見てみる」という展示物があるのをご存知ですか?展示室を入って一番右奥、大宇宙エリアの一角にあります。今回のワークショップでは、この展示物を展示替えするというところからはじまります。

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↑展示物「星座を立体的に見てみる」

 

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いきなり展示物を触る前に、まずは展示物の仕組みについてお勉強です。天文台スタッフが、展示物を小さくした見本を用いて、展示物の見方や、これから行うことについて、解説していきます。

 

 

 

 

 

 

 

解説が終わったところで、次はいよいよ展示替えをする星座について調べます。

今回調べる星座は、夏の星座として有名な「こと座」です。明るい星"ベガ"が有名ですね。

  

こと座を構成する恒星は全部で5つ。まず、それらの星々の名前を調べます。

 

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調べた結果、スラファト、デルタ、シェリアク、クサイ、ベガという名前であることが分かりました。星の色もそれぞれ少しずつ異なることもここで確認しました。

  

 

  

  

 

 

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名前を調べたら、次は距離です。地球からどれくらい離れているのか、また、それを展示物の縮尺に直すと何cmになるのか、手元の電卓を使って計算していきます。

 

みなさん黙々とワークシートを埋めています。

 

 

 

  

 

全ての星の距離がわかったところで、いよいよ展示室へ行って展示替え作業です。

普段触ることのできない展示物を触れる貴重な機会です。展示物の裏側も公開。

果たして上手くできるでしょうか。

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まず、こと座の星にふせんで目印をつけ、そこからテグスをのばします。

オモテ面には星の名前を書いたテープが貼ってあり、それぞれの星の距離を調整できるようになっています。展示物の作り方は以下の順です。

 

①テグスをピンと張ります。

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②地球の台座を開けてしっかり固定します。

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③星の距離を縮尺した長さのヒモに合わせて星を移動。

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④場所が決まったらボンドで動かないように固定して完成!

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ボンドは乾くと透明になるので目立ちません。

地上から見ると平面に張り付いているように見える星が立体的になりました。

 

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それぞれの星がずいぶん離れて存在していることがわかります。

一番近い場所にあったのはベガ。明るく輝いて見えるのは距離が近いからということがわかりました。

  

  

 

 

さあ、展示室での作業が終わったら、次はいよいよそれぞれ異なる星座の立体模型を作っていきます。要領は展示室で行ったのと変わりません。

 

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まずは星座を構成している星の名前や星の距離を調べワークシートへ記入。

きちんと計算しないとおかしな星座ができてしまうので、みなさんとても真剣です。

  

 

 

 

 

次に、コルクボード面に星座の紙を張ります。

 

それぞれの星にも画びょうを刺し、しっかり固定するのですが、コルクボードが堅くて刺すのが大変。

みなさん力をこめてしっかり刺していきます。

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刺し終わったら、先が輪になったテグスを画びょうに引っ掛けます。

反対側の先にはおもりが付いているので、こちらもぐるぐる巻きつけることでテグスをピンと貼れるのです。

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すべての星にテグスをつけ、ピンと貼れたら、最後はメジャーを使って、先ほど調べた星の距離に合わせて星を移動します。測りながらの移動は中々難しいのでスタッフがお手伝い。

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星の位置を合わせたら完成です。みなさん苦戦しながらも、とても綺麗にできていました。

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大体似たような数の星で構成された星座を選んでいるのですが、それでも星の数が若干多かったり、星と星の距離が近かったりすると画びょうを刺す作業が大変だったようです。

  

自由研究ということで、結果や感想をワークシートに記入して今回のワークショップは終了です。みなさん、お疲れさまでした!

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最後に、「次回作ってみたい星は?」という質問では、オリオン座やペガスス座などの名前があがっていました。

 

ペットボトルやまち針で代用して作ることもできるので、ぜひお家でも作ってみてくださいね。

 

残念ながら今回参加できなかったという方。ワークショップ「星座を立体的に見てみる」は季節ごとに開催される予定なので、次回の開催をお楽しみに!

 

  

その2へつづく...

 

うちゅうじん捕獲!?

 

8月某日、仙台市青葉区錦ケ丘にある仙台市天文台で「うちゅうじん」が捕獲されました─。

 

ニュース記事のような書き出しで今回ご紹介するのは、「うちゅうじん」です。

といっても、エイリアンの「宇宙人」ではなく、宇宙のチリ(塵)と書いて「宇宙塵」。

 

みなさんは「宇宙塵」とはどんなものかご存知ですか?

 

宇宙空間には塵が無数に浮かんでいます。この小さな塵は、やがて集合して石や岩になると考えられています。また、たとえ小さな塵でも、地球と出会うとその引力にひかれて大気圏に突入してきます。

 

マイクロメートルというとどれくらいの大きさかわかりにくいですが、1マイクロメートルは0.001ミリメートルというと想像がつくでしょうか。

 

大気圏に入った大きな塵は、摩擦熱によって発光し、流れ星(流星)となります。その一部は、うんと小さく溶けた粒になり、表面張力で完全な球体で冷えて固まります。そうして地上に落ちてきて、捉えたものを「宇宙塵」とか「流星塵」と呼ぶのです。

 

流星塵の発見は意外と古く、1950年に発表された論文によると、1821年スペインで雹(ひょう)を溶かした水から流星塵が発見されています。1946年には、アメリカでスライドガラスを使い、空中から採取する方法で見つかるなど、多数の発見例があります。

 

形の特長はとにかく真ん丸なこと。大きさは数十マイクロメートルという非常に小さいものですが、顕微鏡で観察すると、その形は一目瞭然です。

 

いつでも空気中を落下してきますが、特に流星の多い夏に増えるという傾向があるようです。

 

今回は、夏休みということで、天文台スタッフが顕微鏡とプレパラートを使い、流星塵採取に挑戦しました。

 

採取方法はそんなに難しくありません。用意するものは、プレパラート(ガラス板)、ワセリン(グリセリン)、顕微鏡の3つ。

 

①まずプレパラートの2/3くらいの範囲にワセリンを薄く塗ります。

 

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②次に、ワセリンを塗ったプレパラートを屋外に一日(24時間)ほど置いておきます。

置く場所は、危険でない場所で、風が強く吹く所でなければどこでも大丈夫です。あまり低い場所もよくないようで、スタッフは天文台外の自動販売機の上に設置していました。

 

③次の日になったら、回収して顕微鏡で丹念に探していきます。

 

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↑根気よく探すことが大事です。

 

顕微鏡を覗いてみると、飛んできたゴミや花粉なども付着しているので、間違えないように、倍率100倍あたりで真っ黒な真ん丸いものを探しましょう。

候補が見つかったら400倍ぐらいに拡大して、さらに真ん丸いかどうかを良く見ます。最後に、流星塵の多くは鉄球の場合が多いので、それらしきものが見つかったら横から光を当ててみます。キラッと光ったら流星塵です。

 

スタッフが見つけた流星塵です。綺麗な円の形をしています。大きさは大体70マイクロメートルくらいです。

 

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採取方法はさほど難しくありませんので、ぜひみなさんも夏休みの自由研究に宇宙塵を探してみてはいかがでしょう。