天体観察ガイド「2018/01/31 皆既月食」

「月食」とは、太陽・地球・月の順に一直線に並び、地球の影に月が入り込む現象です。
月食の詳しい説明はこちら:天文Q&A.023 月食とは?
今回は、月がすべて隠される「皆既月食」となります。

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■観察方法

仙台での皆既月食の時刻
            時刻       高度
月の出          16:40     ―
半影食 開始     19:49     34.4
部分食 開始     20:48     45.3
皆既食 開始     21:51     56.3
皆既食 最大     22:29     62.0
皆既食 終了     23:08     66.3
部分食 終了     00:11     67.8
半影食 終了     01:10     62.6

 
日本では約3年ぶりとなる皆既月食を観察できます。
観察しやすい時間帯で、皆既月食の継続時間は1時間以上あり、月食の全過程を楽しめる好条件です。
皆既月食の間、月は全く見えなくなるわけでなく、少し赤みがかったような色で暗くなります。

 

これは、太陽の光が地球の大気を通過するときに青い光は散乱され、通過した赤い光だけが回りこんで月を照らすためです。
空気中にチリ等が多いときには、散乱される青い光がより多くなり、赤黒いような月になる場合があります。月食ごとに異なる皆既食中の月の色にも注目してみましょう。

 


※次回、仙台で観察可能な皆既月食が起こるのは2018年7月28日です。
 ただし明け方のため、観察が難しいでしょう。

(詳しい説明はこちら:天体観察ガイド「2018/7/28未明 皆既月食」

  

▼過去の皆既月食の様子(2015年4月4日 仙台市天文台にて撮影)

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