天体観察ガイド「2016/01/04 しぶんぎ座流星群」

毎年ほぼ同じ時期に、夜空のある一点から放射状に出現する流星の一群のことを流星群といいます。その一点のことを「放射点」とよびますが、しぶんぎ座流星群の「放射点」はりゅう座にあります。 (詳しい説明はこちら:天文Q&A.010 流星群ってなに?

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※しぶんぎ座という星座は18世紀の終わりに作られた星座で、現在の88星座には含まれていませんが、今も流星群の名前に使われています。

 

★ いつ見られるの?

しぶんぎ座流星群が見られる期間(活動期間)は1月1日~1月7日頃です。 今年最も多く流れると予想されている極大を迎えるのが、1月4日の午後5時頃です。

★ どれくらいの数の流星が流れるの?

放射点の上昇する夜半以降に1時間当たり20個ほどの流星を見られると予想されています。しかし、極大時刻が夕方ということと、月の影響があり、それほど期待はできません。(参考:『天文年鑑2016』誠文堂新光社)

★ どうやって見るの?

放射点を中心に空全体を眺めるようにして観察することがポイントです。また、街明かりの影響が少なく、空の開けた場所を事前に見つけておきましょう。 しぶんぎ座流星群の放射点は、北斗七星とベガの間あたりにあり、1月3日の23時頃には昇っています。しかし、この日は明け方に近づくにつれて月が昇るため、月明かりに邪魔をされ良い条件で観察をすることができません。木や建物で月を隠して空を眺めると見られる流星の個数が増えるでしょう。