2026年4月上旬 マップス彗星が見ごろ

2026年4月上旬頃、夕方の空にマップス彗星(C/2026 A1 MAPS)が見られます。

仙台での観察のおすすめは4月7日から12日頃で、3等前後の明るさになると予想されています。西の低空での観察のため、あらかじめ西の空が開けた場所を探しておきましょう。

また、夕方のまだ少し明るい空のため、望遠鏡や双眼鏡での観察が適しています。周りの景色と方位からあらかじめ位置を確認してから探すのがおすすめです。

ただし、マップス彗星は太陽のすぐ近くを通過するサングレーザー彗星と呼ばれるタイプの彗星です。太陽に極めて接近すると急激に増光する可能性がありますが、太陽の熱によって崩壊してしまう場合もあります。もし太陽のすぐそばを通過した後、核が残っていた場合は予想等級よりも明るくなり、長い尾を見ることができるでしょう。

※双眼鏡や望遠鏡を太陽に向けてはいけません。

※彗星の明るさは予測値であり、今後彗星の核崩壊等の影響によって実際の等級が変わる可能性があります。

※図「マップス彗星 位置変化 仙台の空」は、各日の1815分ごろの彗星のおよその位置を示しています。

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♯彗星って、なに?

彗星は、長く尾を引いた姿が特徴の天体です。主成分は氷と微量のダスト粒子で、大きさは数kmから数十km程です。細長い楕円軌道を持ち、数年から数万年に一度の割合で太陽を周回する彗星のほか、放物線状の軌道を持ち、一度太陽に接近したら二度と戻ってこないものなど、様々な種類があります。

彗星が太陽から遠いときには尾はありませんが、太陽に近づくと成分中のガスや塵が噴出し、尾が現れます。太陽に近づくにつれて尾は長く明るくなることが多いですが、太陽の重力や温度などの影響により核が砕けると、予想された等級が変わることがあります。


♯サングレーザー(彗星)って、なに?

サングレーザー(sungrazer)とは太陽の極めて近くを通過する彗星の総称で、英語で「太陽をかすめるもの」という意味があります。通常の彗星は太陽から数千万から数億kmの距離を保って通過しますが、サングレーザーは太陽の表面から数十万km以内まで近付きます。その際、太陽熱によって消滅してしまうことも多いですが、崩壊せず残った場合は非常に明るくなり、長い尾を伸ばすとされています。

 

♯マップス彗星の由来

マップス彗星は、20261月にマップス(MAPS)プロジェクトによって発見された新しい彗星です。マップスプロジェクトとは4人のアマチュア天文学者(モーリー/アタール/パロット/シニョレー)によって行われている地球近傍小惑星観測プロジェクトです。

名称は「C/2026 A1」という符号で表され、①「C」は彗星を示すcomet、②「2026」は発見年を西暦で表した数字、③「A」は発見された月を示すアルファベット、④は③の期間内において発見された順番を示す数字を表します。


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※アルファベットのI(アイ)は、Lの小文字のlや数字の1との誤認を防ぐため用いていない