2025年は、火星が見ごろを迎えます。
火星は、太陽の周りを約687日で回っているため、約365日で回っている地球と約2年2ヶ月ごとに近づきます。すると、普段よりも地球と火星の距離が近いために明るい姿を見ることができます。
※詳しい説明はこちら:Q&A3-1.「火星接近」ってなに?
★いつ見られるの?
今年最も近づくのは1月12日で、地球から9,609万 ㎞まで近づきます。この頃になると-1.4等ほどで輝くようになり、夜空の中で目を引く存在となるでしょう。
また、最接近となる時刻は22時37分で、火星は東の空の高いところに輝いています。なお、「最接近」と聞くとある瞬間だけのようにも思われますが、最接近の前後数週間は地球に接近した状態が続くため、明るく輝く火星を見ることができます。
▼2025年6月までの火星の動き
★火星の見わけ方
火星は赤っぽい色をしています。これは火星の地面を覆っている岩や砂に赤さびが多く含まれているため、太陽の光に照らされると赤く見えるからです。
最接近となる1月12日前後、火星は冬の星たちの中で輝きます。周りに似たような色の星もありますが、赤っぽい色を目印にして火星を見つけてみましょう。
▼2020年10月6日の最接近時の火星の様子(地球からの距離:6,207万km)