旧暦の9月13日の夜(十三夜)に見える月を「後(のち)の月」と呼び、2024年は10月15日がその日にあたります。
旧暦8月15日の「中秋の名月(十五夜の月)」を眺める風習は中国から伝わったものですが、十三夜の月を愛でる風習は日本で生まれたものです。
これは、延喜十九年(919年)に寛平法皇が月見の宴を開き、十三夜の月を称賛したことが由来のひとつとされています。
里芋をお供えすることから「芋名月」と呼ばれる中秋の名月に対し、後の月ではこの頃に収穫される栗や枝豆をお供えすることから、「栗名月」や「豆名月」とも呼ばれています。
▲2018年10月21日の「後(のち)の月」(撮影:仙台市天文台)