2019/12/26 部分日食(仙台)

2019年2度目の部分日食が12月26日に見られます。
日本で日食が年に2回見られるのは27年ぶりです。

日食とは、月が太陽の前を横切ることにより、太陽が月に隠される現象です。
今回日本では、太陽の一部分だけが月に隠される「部分日食」を見ることができます。

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仙台では、太陽が欠け始める「食の始め」が14時30分。

時間とともに徐々に欠けていき、15時33分には「食の最大」を迎え、太陽の直径の3割程度が月に隠されます。仙台では16時22分に日没を迎えるため、「食の終わり」を見ることはできません。

太陽の高度が低いところでの日食となるため、周りに高い建物が少ない見通しの良い場所で観察するのがおすすめです。

 

※太陽の観察には危険が伴います。「観察する時の注意」を守って、安全に楽しく観察しましょう。

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▲2019年1月6日の日食の様子(仙台市天文台で撮影)

 

 

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日食とは、太陽が月に隠されてしまう現象のことです。太陽がすべて隠されてしまう場合を「皆既日食」、太陽がリング状に残って見える場合を「金環日食」、太陽の一部分だけが月に隠される場合を「部分日食」と呼んでいます。 今回日本では、「部分日食」を見ることができます。

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日食は、宇宙空間に伸びた月の影が地球に落ちている場所だけで見ることが出来ます。
影には濃い「本影」と薄い「半影」があり、本影が落ちている地域では「皆既日食」や「金環日食」、半影が落ちている地域では「部分日食」となります。

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太陽を直接目で眺めると、「日食網膜症」という目の障害が起きたり、「失明」する可能性があります。過去の日食でも、危険な観察をしたために、網膜が傷ついた等の事例が複数報告されています。太陽の光はとても強く、目に有害な光も混ざっています。また、わずかな時間であっても目を傷つけてしまう可能性があります。必ず日食グラスを使ったり、ピンホールで投影するなど、正しい方法で観察を行ってください。

日食グラスの代用として、サングラスや下敷き、ススを付けたガラス、カメラのフィルム、カメラ用のND(減光)フィルター等を使うことは大変危険です。ほんのわずかな時間でも、太陽の光で角膜や網膜を傷つけてしまう可能性があります。

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※日食網膜症
不適切な方法による日食観察で起こる目の障害の総称。一過性で軽快する例から永続的な視力低下に至る例まであります。観察直後は異常がなくても、数時間後に目が痛む、視野の真ん中に影が生じる、ものが歪んでみる、視力が低下するといった症状が出ることもあります。
(日本天文協議会・日本眼科学会・日本眼科医会の資料より抜粋)

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興味が赴くままに太陽を観察しようとすると、目を傷めてしまうだけでなく、交通事故などにあう危険性も高くなります。車が多い道路や駐車場などでの観察はとても危険ですので周囲の安全に配慮しながら観察しましょう。

 

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