2022年は、火星が見ごろを迎えます。
火星は、太陽の周りを約687日で回っているため、約365日で回っている地球と約2年2ヶ月ごとに近づきます。すると、普段よりも地球と火星の距離が近いために明るい姿を見る事ができます。
※詳しい説明はこちら → 天文Q&A3-1.「火星接近」ってなに?
★いつ見られるの?
今年最も近づくのは12月1日。地球から8145万 ㎞まで近づきます。この頃になると-1.8等級ほどで輝くようになり、夜空の中で目を引く存在となるでしょう。
また、最接近となる時刻は12月1日11時17分、日本は昼間のため火星を見ることはできません。日没後1時間ほどすると火星は東の空にのぼり、一晩中観察することができます。なお、最接近と聞くとある瞬間だけのようにも思われますが、最接近の前後数週間は地球に接近した状態が続くため、明るく輝く火星を見ることができます。
火星の明るさの変化を感じてみたい方は、2022年2月ごろは明け方の空で1.4等級ほどなので、1年をかけて明るさがどうなるのか観察するのもおすすめです。
★火星の見わけ方
火星は夜空で赤っぽい色をしています。これは火星の地面を覆っている岩や砂に赤さびが多く含まれているため、太陽の光に照らされると赤く見えるからです。
最接近となる12月1日前後、火星は冬の星たちのなかで輝きます。周りに似たような色の星もありますが、赤っぽい色を目印にして火星を見つけてみましょう。