ここでは、最接近の7月31日に向けて徐々に近づき、再接近後は遠ざかっていく火星の様子をご紹介していきます。
<大きさの変化>
私たちの目ではわかりませんが望遠鏡で観察すると、火星が地球に近づくにつれて、見た目のサイズが大きくなっていくように見えます。
シーイングがあまりよくないためにぼんやりとしていて、はっきりとした変化はわかりづらいですが、ここまで見た目のサイズが大きくなりました。
5月29日には、火星の極冠や地面の模様がわずかに見えるようになっています。
また6月23日は、薄曇の中での撮影だったことと、現在火星表面で起こっている砂嵐の影響からか模様が見えづらくなっています。
地球との最接近を迎えた7月31日は特別観望会が終わった後に撮影しました。薄い雲がかかっていたため全体的にやや暗いのですが、火星の右端に大シルチスが現れてきている様子がわかります。
〈位置の変化〉
火星が太陽の周りを回ることで、地球から見ていると、星座の星たちの中を少しずつ移動していくように見えます。
(「2018 火星を観察しよう 火星の動きの変化を楽しむ!」を参照)
4月ごろ、火星は土星や南斗六星の近くに輝いていましたが、1か月ほどであっという間に輝く位置が変わっています。
これから更に位置が変化していく様子に注目です。