2018/1/31 皆既月食

2018年1月31日に起きた皆既月食の様子を撮影しました。
今回の皆既月食については、天体観察ガイド「2018/1/31 皆既月食」でも紹介しています。

天文台周辺は悪天候の予報だったため、晴れの見込みがある太平洋側へと遠征して撮影しました。

月食開始時刻には、空が雲で覆われていましたが、月食が進んでいくにつれて雲が晴れ、月食中の月が顔を出してくれました。

途中、曇ったり晴れたりを繰り返しながら、部分食~皆既食~部分食と経過して行く様子をとらえることができました。

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地球の影の中を月が右から左へと動いていく様子をとらえることができました。

 

▼部分食 (撮影時刻:21:30 露出時間:1/125秒)

180131_2130_lunaecl.jpg▼部分食 (撮影時刻:22:00 露出時間:1/250秒)

180131_2200_lunaecl.jpg▼皆既食 (撮影時刻:22:30 露出時間:1秒)

180131_2230_lunaecl.jpg▼皆既食 (撮影時刻:23:00 露出時間:10秒)

180131_2300_lunaecl.jpg▼部分食 (撮影時刻:23:30 露出時間:10秒)

180131_2330_lunaecl.jpg▼部分食 (撮影時刻:24:00 露出時間:1/50秒)

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■撮影データ
撮影日時:2018/1/31 
撮影機材:Canon EOS 6D + 500m(ISO800)

 

  

皆既月食中の月とプレセペ星団(かに座の散開星団)が並んだ様子も撮影することができました。

月が地球の影に入ることで暗くなり、周りの星が良く見えるようになりました。

 

IMG_8764.png

■撮影データ
撮影日時:2018/1/31 
撮影機材:Canon EOS 6D + 180mm

露出時間: 2.5秒(ISO1600)

  

 

皆既月食終わり頃と部分月食の時で周囲の明るさが変わる様子を比較しました。

同じ設定で撮影した写真です。(左:皆既月食終わり直後、右:部分月食)

 

moonlight.png

■撮影データ
撮影日時:2018/1/31 (左:23:13 右:24:03)
撮影機材:Canon EOS 6D + 14mm

露出時間: 3.2秒 (ISO800)

 

 

また、部分月食の途中で月暈(つきがさ)も現れました。

月暈とは、月の光が細かい氷の結晶からできている雲に反射・屈折してできる環のことです。

部分月食中の月と月暈の珍しい組み合わせを撮影することができました。

 

halo.png 

■撮影データ
撮影日時:2018/1/31 
撮影機材:Canon EOS 6D + 14mm

露出時間: 1/500秒,1.6秒の合成(ISO800)