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天体観察ガイド「2016/03/09 部分日食(仙台)」

日食とは、太陽が月に隠されてしまう現象のことです。
今回日本では、太陽の一部分だけが月に隠される部分日食を見ることができます。

 


仙台での見え方 / 日食のしくみ / 観察する時の注意 / 観察方法


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仙台では、太陽が欠け始める「食の始め」が午前10時21分。時間とともに徐々に欠けていき、午前11時13分には「食の最大」を迎え、太陽の直径に対して2割ほど欠けて見えます。12時5分には「食の終わり」を迎え、約2時間にわたって日食を観察することができます。

次回、仙台で部分日食が見られるのは3年後の2019年1月6日です。

 

下の写真は、2004年10月14日に仙台市天文台で撮影した部分日食です。
このときも太陽の直径に対して2割ほどが欠けて見えたので、今回もこのような姿を観察できるでしょう。

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仙台での見え方 / 日食のしくみ / 観察する時の注意 / 観察方法


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日食とは、太陽が月に隠されてしまう現象のことです。太陽がすべて隠されてしまう場合を「皆既日食」、太陽がリング状に残って見える場合を「金環日食」、太陽の一部分だけが月に隠される場合を「部分日食」と呼んでいます。 今回日本では、「部分日食」を見ることができます。

shikumi1.jpg            皆既日食               金環日食              部分日食

 

日食は、宇宙空間に伸びた月の影が地球に落ちている場所だけで見ることが出来ます。
影には濃い「本影」と薄い「半影」があり、本影が落ちている地域では「皆既日食」や「金環日食」、半影が落ちている地域では「部分日食」となります。

 

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仙台での見え方 / 日食のしくみ / 観察する時の注意 / 観察方法


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太陽を直接目で眺めると、「日食網膜症」という目の障害が起きたり、「失明」する可能性があります。過去の日食でも、危険な観察をしたために、網膜が傷ついた等の事例が複数報告されています。太陽の光はとても強く、目に有害な光も混ざっています。また、わずかな時間であっても目を傷つけてしまう可能性があります。必ず日食グラスを使ったり、ピンホールで投影するなど、正しい方法で観察を行ってください。

日食グラスの代用として、サングラスや下敷き、ススを付けたガラス、カメラのフィルム、カメラ用のND(減光)フィルター等を使うことは大変危険です。ほんのわずかな時間でも、太陽の光で角膜や網膜を傷つけてしまう可能性があります。

 

※日食網膜症
不適切な方法による日食観察で起こる目の障害の総称。一過性で軽快する例から永続的な視力低下に至る例まであります。観察直後は異常がなくても、数時間後に目が痛む、視野の真ん中に影が生じる、ものが歪んでみる、視力が低下するといった症状が出ることもあります。
(日本天文協議会・日本眼科学会・日本眼科医会の資料より抜粋)


 

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興味が赴くままに太陽を観察しようとすると、目を傷めてしまうだけでなく、交通事故などにあう危険性も高くなります。車が多い道路や駐車場などでの観察はとても危険ですので周囲の安全に配慮しながら観察しましょう。

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仙台での見え方 / 日食のしくみ / 観察する時の注意 / 観察方法


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☆ 日食グラスを使う

 

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日食グラスは太陽を見るために作られた特別なメガネで、太陽から出ている目に有害な光をカットするように作られています。フィルターの部分を目に当てて、太陽の光がじかに目に当たらないようにしながら眺めてください。ただし、長時間の使用は危険です。連続でも1分以内とし、休みながら観察するようにしましょう。目に違和感を感じた場合はただちに観察をやめてください。また、うす雲がかかった場合でも、直接見るのは大変危険ですので、必ず日食グラスを使ってください。
  ※日食グラスは使用する前にフィルターに傷がないかどうかなど、不具合がないかどうか必ずチェックしてください。

 

☆ピンホールや木もれ日で観察しよう!

 

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                ピンホール                       木もれ日

紙に押しピンなどで小さな穴を開けて、太陽の光を通して地面などに映して見ると、太陽の形がそのまま映ります。好きな形や文字の形に穴を開けて投影するとより楽しめます。お菓子の包装に使われている筒や、うちわに穴を開けてもよいでしょう。同じ原理で、木もれ日も小さな隙間から太陽の光が通って地面に映るため、太陽と同じ形になります。映った太陽の様子を写真で撮影すると、わかりやすい記録を取ることが出来ます。

◎ピンホールの最適な穴の大きさは?

穴の大きさによって、出来る像の明るさや大きさ、ピントが合う距離も変わってきます。

色々な穴の大きさを試してみてください。

●ピンホール作成のめやす

穴の大きさ     投影位置までの距離  

1.5mm         およそ  1m

 5mm          およそ 10m

 

 

☆ 日食の時の周りの変化を観察してみよう!

 

日食によって、気温や周囲の明るさ、風向き、雲の様子など変化が起こる可能性があります。ただし、曇ってしまった場合には変化を読み取るのは難しいでしょう。気温などの環境の変化以外にも、教室にいる金魚や飼っているうさぎなどの近くにいる動物を観察してみると、何か変化が起こるかもしれません。

しかし、今回の日食は2割程度しか欠けませんので、周りの変化を読み取るのは難しいかもしれません。

  

☆ 望遠鏡に太陽投影板をつけて観察

 

9.jpg屈折望遠鏡と太陽投影板がある場合、正しい使い方をすれば、安全に太陽を観察することが出来ます。
望遠鏡を直接のぞくと、太陽の光は大変強い上にレンズで光が集められているため、目が焼けてしまいます。絶対に止めてください。望遠鏡と投影板の間は太陽の光が集められていて危険なので、顔を入れたりしないように注意してください。

※望遠鏡の使い方に慣れていない場合はお勧めしません。

 

  

☆インターネットで中継を見る

 

全国的に観察できる現象のため、科学館や博物館などで太陽の様子をインターネット中継している場合があります。天候が悪い場合でも、晴れている場所からの中継で観察することが出来ます。
仙台市天文台でも、太陽望遠鏡で観測しているリアルタイムの画像や、金環日食が見られる地域からの映像を配信する予定です。

 


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