仙台市天文台
トップページ >天体画像 >惑星 >火星 >2007年の火星

最近の火星面


 さあ、火星接近の月になってしまいました。今まで何度となく火星に望遠鏡を向けるのですが、気流状態が悪く観測らしいことは出来ませんでした。12月に入り、やっとそれらしい姿の表面模様をキャッチ(左の写真)できたのが1日の深夜でした。それでもボケボケ状態ですが、火星面の名所・大シルチスが中央に捉えることが出来ました。そして、3日を迎えます。その夜は絶望的な天気状態でした。しかし、夕食後外に出てみてビックリ!透明度がちょっと悪いものの快晴状態。ホームズ彗星も肉眼で見えています。早速撮影を開始、東の空には火星が明るく輝いています。ぎょしゃ座のカペラの輝きも落ち着いています。ホームズ彗星の撮影を早々に切り上げ火星観測を開始。高倍率にしてみても表面模様が良く見えています。愛用の撮像カメラを取り付けて撮像したのが右側の写真となります。1日より気流状態が良かったせいか細部の模様まで写っています。大シルチスは右周縁で縦長に写っています。また、北極付近の白雲は、大きく大変目立っています。その中に北極冠が隠れているのでしょう。
 12月19日が地球再接近。地球からの距離は約8816万Kmで中接近となります。天文台では、天文車ベガ号を使って12月14日(金)、15日(土)、19日(水)の三日間、仙台市科学館第2駐車場で観望会を19時より開催します。

解説 : 小石川

 

Copyright (c) Sendai Astronomical Observatory. All Rights Reserved.