仙台市天文台
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冬の大十字


 ホームズ彗星追跡で、北の方角の星空ばかり気にしていましたが、夜中過ぎの南の空は、1年中で一番にぎやかな冬の星空が見えています。その中に、12月に接近する火星も入り込んでいますからなおさらです。火星の明るさはマイナス1等、おおいぬ座のα星シリウスについで明るいため大変目だっています。色合いも赤いためなおさらです。
 上の写真で説明しましょう。魚眼レンズで撮影しているので、大変広い範囲が写っています。さあ、星座や目立った星を見つけてください。冬の大三角は探せましたか。火星とおおいぬ座α星シリウスを結んでください。次に、オリオン座α星ベテルギウスとこいぬ座α星プロキオンを結びます。そうすると大きな十字架が完成します。きれいな十字架になっているのは12月上旬くらいまで、その後はどんどん形が崩れてしまいます。そして、このような見事な十字架が見られるのは、2014年3月頃となり、惑星の王者の木星が移動してきて起きます。
 最近、星空撮影モードが付加されたデジタルカメラが販売されていますから、お持ちの方は移動の様子を連続して記録してみましょう。

解説 : 小石川

 

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