仙台市天文台
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最近の火星の様子


 10月も下旬に入ろうとしていますが、晴天の続く日が少なく、観測もはかどりません。気象的にも、冬型の気圧配置となりつつありますので、安定した気流も少なくなってきました。これから、12月の地球接近を目指して火星が近づいてきます。火星観測は安定した気流が勝負!約2年ごとに接近してくる火星を、条件許す限り観測を行っていこうと計画しています。
 さて、2枚の画像を見てください。18日のほうは、気流が悪かったのですが観測を強行しました。案の定、ボケボケの火星像となりましたが、大まかな模様は見えています。中央左側の棒状模様は「子午線の湾」と呼ばれているところ、中央右付近が明るくなっていますが、クリセ地方となります。2日間で形状が変化しているので、もしかしたら砂嵐(黄雲)が発生しているのかもしれません。下側の北極地方は明るいですね。北極フードと呼ばれており形状も変化しています。北極冠は、その下に埋もれているのでしょうか。

解説 : 小石川

 

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