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第9回<後編>まこと(天文学者)→こうじ(詩人)へ
第7回<前編> こうじ(詩人)→まこと(天文学者)へ
まことさん、こんにちは。
「秋は、忘れていたものを思い出す季節」ほんと、そうですね。
実は今年になって、引っ越しを計画して、ちょこちょこと進めてきたのですが、あの猛暑のせいで、なかなか捗らず、ようやくこの2ヶ月くらいで片づけを再開しました。そうなるとどうしても自分の過去のものと向き合わなきゃいけなくて、それはそれで、立ち止まってしまいます。
過去を振り返るのは、僕の得意技でもあるのですが(過去にはなにかあるのではないかと、つい思ってしまうのです)、さすがにこれではいけないと思い、いろいろなものを片っ端から、捨てています。
中でも、大量のカセットテープが出てきた時は、ほんと途方にくれました。もちろん、音楽を録音したものもたくさんあるのですが、自分のラジオ番組を録音したものがたくさん出てきたのです。それは記録としてはちょっとは貴重かもしれませんが、再生する機械を持っていないので、聴くことはないと思うと、なんとも言えない気持ちになりました。
今は、ラジオの収録はもちろん、作品などもすべてデータです。わずか数年とはいえ、自分の仕事の中にもいろいろ変化していることはあるんだなぁと思いました。
カセットテープ、やっぱり捨てようかなと思っています。
今、ぼくの部屋は宇宙をひっくり返したみたいになっています。
無事に片付いたら、ぜひ、遊びにきてください。
☆
「秋の月」と「春の月」の歌の話、おもしろいですね。歌自体の味わい方も違いますが、そもそも同じ月なのに、季節によって、違うものだと感じるのが、とても不思議です。もちろん、それは月だけじゃないけど、やはり月の存在感は別格だなとこれを書きながら、夜空を見上げ、実感しています。
ぼくも以前の作品の中で『月は表情を変えたりするけど もうずっとそこにいる』と書いたことがあります。その時は、表情を変えるのは月ではなく、自分、もしくは自分の心(感情)の方ではないかと、とても悩んだのを覚えています。そして、さんざん悩んだ末に、そのフレーズにしました。それは、今の自分ではなく、子供の時に月をみて思ったことをそのまま書こうと思ったからでした。
...望遠鏡で月を見たことないです。というか、こんなに連載したり、ライブに行っているのに、天文台で望遠鏡から空を見たことがありません。なので、今度ぜひ見てみたいです。いろいろ教えてください。
ぼくは子供の頃、自分が大人になる頃には、月に行けるようになっていると勝手に決めつけていました。それだけじゃなく、わからないことのほとんどがわかるようになっていると思い込んでいました。で、実際、大人になってみると、月に行けるどころか、すぐそばのことすらもわかっていません。これは一体どういうことなのでしょう。。。
☆
話はちょっと変わりますが、最近ひょんなことから、JAXAの笠原さんという方と知り合いました。そして、何回かメールのやりとりをして、東京に行く用事があったので、神奈川県の相模原にある宇宙科学研究所に行って、お会いしてきました。
メールのやりとりはあったものの、初対面でしたし、宇宙科学研究所ですし、予定があったので時間はあまりないしで、かなり緊張しましたが、とても刺激的で楽しい時間でした。
最近は天文台に行ったり、この連載があったりと、ぼくの中で星や宇宙はちょっと身近なものになった気がしていたのですが、またしても、果てしない物語の入り口を見た気がして、心がフワフワしました。
でも、まことさんや笠原さんと話していると、自分が詩人という生き方を選んだことが当たり前のように思えてくるのです。どうしてか、わからないのですが...。
特別に「あかつき」から見た地球と月の映像を見せてもらいました。ぼくはこの星に住んでいて、この月のことを詩に書いているんだな、と思うと、とても、とても神秘的な気持ちになりました。
☆
「だいちょう過敏症」の話、おもしろいですね!ぼくは「こうじ過敏症」ではないけど、飼っている犬の名前が「ミルク」なので「ミルク過敏症」かもしれません。テレビを観てて「ミルク」と聴こえたりすると、つい反応してしまいます。ミルクも時々反応します。聴こえているのかな...。
確かに、自分のことを名前で呼ぶことはないですね。(女性はそういう方いますね)でも、ぼくは「これは武田こうじかな」とか「武田こうじじゃないかな」とか考えたりはします。で、そんなことを気にしている時の仕事や活動は、ロクなことにならないことが多いです。つねにオリジナルでいることは、難しくもあるし、簡単でもあります。
あー、長くなってきてしまいました。『薔薇の名前』の話も興味深く読みました。映画は観たことがあったのですが、本は読んだことないので、読んでみたいと思います。
(11月13日)
第7回<後編> まこと(天文学者)→こうじ(詩人)へ
こうじさん、お元気ですが。引越し計画は進みましたか。
まことさん、こんにちは。
ほんと、今年は暑い夏ですねー。
今月になって、何回「暑い」と言ったことか...。
この暑さ、いつまで続くのでしょう。
詩集『バンスイ、トウソン ヲ、イマ ヨム。』読んでいただき、ありがとうございます!!!
文学館のイベントで、ずっとリーディングしてきた作品をまとめることができて、とても嬉しいです。
晩翠と藤村、二人の大先輩に話しかけるように、作品をつくり、詠み、まとめていきました。
それは、どこか時空を越えた、作業だったと思っています。
この作品を未来の詩人が、新たな言葉(表現)で、更新してくれたら、と願っています。
さて、前回のお返事、楽しく読ませていただきました。
(<宇宙をポケットに入れて>...新しい詩が書けそうです☆)
やはり、宇宙人に会えるのは、SFの世界だけなんですね。
だけど、なぜか、まことさんの日記を読むと、宇宙人に対する興味が増してきます。
実は、ぼく、中学生の頃、UFOを見たことがあるんです!
絶対にあれは、飛行機とか人工衛星ではないはず...だけど、なにかはわからない...まさに未確認飛行物体でした!
それからというもの、テレビなどで、UFOや宇宙人の特集があると夢中になって見ました。
ほんと、「地球人は、なぜそれほど強く宇宙人に興味を持つのでしょう」。
そう言えば、最近って、あまりそういう番組がないような気がします...ぼくが見ていないだけかな。
以前、なにかのテレビで「パイロットやNASAの人は、よくUFOを目撃している」みたい特集がありました。
ならば、宇宙のスペシャリストのまことさんは、そういうことを、どう考えているか、興味があったのです。
未知の世界はどこまでも広く、果てしない。だけど、日常の近くにいろいろな魔法があるように。
<ぼくたち以外の宇宙に暮らしている人が、ちょっと地球に寄り道しているのではないか...>
空とか見て、ふと詩が浮かんでくる時、そんなことを、たまに考えてしまいます。
どんなUFOだったか、今度会った時にでも、詳しく話しますね(笑)。
(8月12日)
第4回<後編>まこと(天文学者)→こうじ(詩人)へ
こうじさん、「残暑お見舞い・・・」と申し上げたいところですが、まだ「暑」の真っ最中ですね。若い人でも、熱中症に要注意だそうです。
宇宙人・UFO、いろいろな物語が想像できて面白いですね。UFOを低音でゆっくり発音すると夏向きの話題に聞こえます。こうじさんもUFOを目撃したことがあるそうですが、今度、その話を詳しく聞かせてください。UFOバスターになって、その正体を追求してみたいと思います。
UFOは英語のUnidentified Flying Object の頭文字をとったもので、本来の意味は正体不明の未確認飛行物体、1950年代始めにアメリカ空軍が使い始めた言葉だそうです。正体不明の飛行物体が目撃されたとき、調査しても正体が分からなかった場合にUFOとされたそうです。国籍不明の航空機やミサイルなどもUFOになるので、冷戦の時代、空軍はUFOに大いに関心があったと思われます。
どんな飛行物体でも、十分に情報があれば正体が判明しますが、情報が少ないと正体不明のUFOになってしまいます。それがいつのまにか宇宙人の乗り物を表す言葉になってしまいました。しかし、もし宇宙人の乗り物と正体が分かったら、もうUFOではありませんよね。不思議ですね。
最近は、正体がすぐには分からないもの、特に夜間の見慣れない光が目撃されると、すぐにUFOになってしまうようです。埼玉県に住む私の母が「最近、決まった時間にUFOがたくさん見える」といって見せてくれたのは、近くの飛行場に着陸する航空機の着陸灯でした。明るい光がゆっくりと下降する様子は、見慣れない人にはUFOに見えます。正体を説明すると、「なるほど!」と合点したものの、少し失望したようでした。
UFOに対して、USOと言う言葉があるのですが、こうじさんは聞いたことありますか。これはUnidentified Submerged Objectの略、未確認潜水物体で、海や湖や川などの水中にある正体不明の物体を指す言葉です。UFOが水中にもぐったらUSOになりますね。カッパやネッシーなどもUSOにはいるかもしれません。ところで、ネス湖の水面から頭を出している有名なネッシーの写真は、実は人間が作った模型だったそうです。文字通り「uso」でした。
UFOのように見えるものはいろいろありますが、よく見られる楽しいものは夕焼けの西の空を低く飛ぶ飛行機雲、珍しいものでは円盤の形をしたつるし雲・レンズ雲があります。空や雲を観察していると、とても自然のものとは思えないような面白い形に出会うことがあります。ほんとうに「雲は天才」ですね。こうじさんは面白い形の雲を見たことがありますか。
そんな風景を見ながらいろいろなことを想像するのが好きですが、やはり、宇宙人やUFOは、恣意的な目撃談や捏造された写真などより、SFやファンタジーの中で、自由にのびのびと活躍してもらうほうがいいと思います。
日頃、空を見慣れているとUFOに出会うことは少ないようですが、そうでない人にとっては、少し珍しい自然現象がUFOに見えてしまうようです。やはり、UFOは人の心を写す鏡でしょうか。
今日はここまでにします。UFOを目撃したら教えてください。
(8月26日)
第2回<前編> こうじ(詩人)→まこと(天文学者)へ
こうじさん、お返事ありがとう。ボクもこうじさんと呼ばせていただきます。今度はたくさんボールが飛んできたので、どれをキャッチしようか迷っているうちに、ボールを全部逃してしまいました。ボールを拾ってきます!