台長コラム ときどき土佐日記

ごあいさつ

|
2012年、新年のご挨拶をしようと思っているうちに、もう1月も終りが近づいてしまいました。新年のご挨拶の時期を逸してしまいましたが、その後の近況を。

年末年始は、九州の桜島・霧島・阿蘇の火山を訪ねておりました。昨年、大震災に関連して「地球の営み」と言う言葉を何度か使ったのですが、すこし気になっていました。私が最も「地球の営み」を感じるのは火山活動です。最近桜島の火山活動が活発と聞き、「地球の営み」を確認したくなって、年末年始の休みを利用して九州に取材に行ってきました。滞在中、激しく噴煙が昇る姿が何度か見られました。

また、以前に石黒耀著『死都日本』(講談社、2002年)を読んでこの付近の火山に興味を持っていました。この小説は、九州南部に隠れている巨大火山群の噴火が、もし現代の日本で起きたらどうなるかというシミュレーション小説です。実際の地形を見ながら小説を思い起こすと、そのスケールに圧倒されます。いずれ、機会を見てその時感じたことをご報告したいと思います。

1月3日に九州から仙台に戻り、4日から仕事始め・新年の挨拶回りの後、1月9日から20日にかけて、全国科学博物館協議会(略称「全科協」)による海外科学系博物館視察研修に参加しました。今回はアメリカのシカゴ(フィールド自然史博物館、科学産業博物館)、ニューヨーク(リバティ・サイエンスセンター)、ワシントンDC(スミソニアン自然史博物館、ホロコースト博物館)を公式訪問しました。公式訪問の間の自由時間には、他の博物館や美術館なども訪ねましたが、これについては、近日中に「日記」でご報告したいと思います。
 
仙台市天文台では毎年テーマを選んでテーマに沿った活動を行っていますが、今年のテーマは「たべる」、「食」です。天文学では、天体が他の天体を隠す現象を食と言いますが、様々な食現象があります。実は、今年は金環日食や金星の太陽面通過など、いろいろな食現象が見られます。当ウェブサイトの「台長からの2012年のご挨拶」に天文学の「食」をご紹介しましたので、ご覧いただければ幸いです。