本年もよろしく

 いつの間にか2009年が明け、1月も末になってしまいました。遅ればせながら、本年もよろしくお願いします。ご無沙汰しておりましたが、天文台では変わらず仕事に励んでおります。

 今年は、年始めから私にとっては大きな仕事がありました。1月10日から21日まで、全国科学博物館協議会の海外科学系博物館視察研修に参加し、アメリカの著名な科学系博物館を訪問してきました。目下、時差ボケ調整中です(「時差」がつかない「・・」ではないかという陰口も聞かれますが)。

 ニューヨークのアメリカ自然史博物館(映画『ナイトミュージアム』でおなじみの博物館)を皮切りに、リバティ・サイエンスセンター、次にヒューストンに飛んでヒューストン宇宙センター、NASAジョンソン宇宙センター、さらにサンディエゴに飛びサンディエゴ自然史博物館、最後にサンフランシスコのカリフォルニア科学アカデミーを公式訪問しました。公式訪問ということで、管理運営の状況などを詳しく聞いたり、公開されていない「裏」まで見学することができました。

 それぞれたいへん規模の大きな施設で、例えば、アメリカ自然史博物館は、千人を超えるスタッフ、200人を越える科学者を擁し、来館者は年間1千万人、数百人のボランティアが活動しているというのです。

 アメリカ自然史博物館にはプラネタリウムがあり、”Journey to the Stars(星への旅)”という番組が投映されていました。これは本格的な天文学の番組で、迫力あるCG映像で星を中心に宇宙の進化を紹介するものです。実は、春から仙台市天文台のプラネタリウムでも日本語版が投影される予定ですのでご期待下さい。

 各館、仙台市天文台とは比べものにならない規模ですが、それでも参考になることもたくさんあり大変勉強になりました。また、仙台市天文台の良さ・利点も再確認することができました。今後の仙台市天文台の運営などに生かしたいと思いますが、機会を見て、トワイライトサロンなどでも紹介したいと思います。