台長コラム ときどき土佐日記

 いつの間にか時が経ち、日記に長い空白ができてしまいました。ご心配をおかけして申し訳ありません。暖かい励ましのお言葉を頂きありがとうございました。私の方は変わりなく天文台の仕事に励んでおります。

 まずは近況のご報告を。先週、第57回全国博物館大会が北海道旭川市で開催され、旭川に行ってきました。仙台市天文台は博物館として登録されており、台長に就任以来、博物館・科学館関係の会議や研修会に参加し勉強しております。今回もいろいろ参考・勉強になりました。

 今回のテーマは「博物館の再生、地域と文化の創造」でした。「再生」という言葉から、博物館は、科学館・公開天文台・動物園などを含めて、いろいろな問題を抱えていることが推測されます。予算やスタッフの削減、入館者の減少など困難な時期を経ていかに再生したか、経験や事例が報告されました。

 「再生」の処方箋があるのかどうかわかりませんが、「再生」を成し遂げた施設は、施設の目的・使命を改めて確認し、職員の意識変革をはかり、再生に向けた工夫と努力を重ねたということでした。

 仙台市天文台の場合、誕生(新生?)したばかりで、再生するために落ち込む必要はないのですが、今後元気に成長していくためにどうすべきかを考えています。先輩施設が「再生」のために考えたり実行したことを聞いていると、今私たちが考えたり実行しようとしているとことと重なり、意を強くしたところでした。

 今回もう一つ印象に残ったことは、「わかりやすさの危うさ」という問題を提起された方がいて、私も日頃考えていることだったので、強く同感しました。わかりやすさを追及するあまり、肝心の伝えたい内容が失われてしまう恐れがあるということです。これについては次の機会に。