月日の経つのは早いもの

 最初のブログを書いてから何日経ったことでしょう。月日の経つのは早いもの。
(でも、まだ一月は経っていない!「浦島太郎」とか「猿の惑星」などを引き合いにして何か言い訳を、と考えたのですが姑息なことはやめにしました。)
(台長、「時の経つのは早いもの」と言うべきでした、とは陰の声。)
実感としては、本当に、アッという間に一月が経とうとしています。

 時(の感覚)というものは考えると不思議なものですが、それについては別の機会に記すことにして、とりあえず時をオープンの日に戻し、今も強く印象に残っていることを記します。

 オープンの日、多くの方から「開館おめでとうございます」とお祝いの言葉をいただきました。考えてみればめでたいことですが、それまで開館に向けて準備に夢中でしたので、最初はピンと来ませんでした。

 そんな時、ある方が「オープンで混み合うと思いましたが、孫を連れて来ました。将来、仙台市天文台のオープンの日に来たということを思い出して、記念になると思います。」と言われたのを聞いて、今日は特別な日、めでたいことなのだ、無事開館を迎えられて本当に良かったと思いました。

 そして、私(ボク)も、昔々東京渋谷に五島プラネタリウムが開館した時、入場者の列に並んだことを思い出しました。その五島プラネタリウムは2001年3月に閉館しましたが、閉館の前の年に久々に訪ねたところ、ほぼ50年前の記憶が鮮やかに蘇えりました。1957年4月1日開館ということですが、開館の時と同じプラネタリウムが動いているということで、何か別の時間が流れているようでした。

 めでたい事といえば、子供が生まれたときのことを思い出します。無事に赤ん坊が産まれホッとしたところに、皆さんから「おめでとうございます」という言葉をいただきました。しかし、新生児をよく見ると、いかにも華奢で小さく、しかも人間離れしているようです。しばらくの間は、赤子の泣き声とともにハラハラしながら不安と心配の日々を過ごしました。本当にめでたさを感じられるようになったのは、だいぶ月日が経ってからのことでした。

 天文台は、開館して間もなく一月を迎えますが、毎日新しい「驚き」の連続で、オープンが今も続いているようです。いずれ、天文台オープンの喜びをしみじみ味わいたいと思います。