曜日はどうやって決まったの?

 

A.

曜日の名前は太陽・月・惑星の名前に由来します。

 

日=太陽、月=月、火=火星、水=水星、木=木星、金=金星、土=土星

 

なぜこのように曜日と惑星が関係しているのでしょうか。

昔の人々は規則的な動きをする夜空の星々から時間や季節を読み取っていました。そんな星々の中で5つの星だけが星を追い越したり途中で引き返したりして不思議な動き方をしていることを発見しました。これらが惑う星「惑星」です。5つの惑星は肉眼で見ることのできる水星、金星、火星、木星、土星です。

現在、私たちはこれらの惑星が太陽を中心にまわっていることを知っています。ですが、昔の人々は地球を中心に惑星や太陽、月が回っていると考えていました。並び順は図のように地球から近い順に、月、水星、金星、太陽、火星、木星、土星です。

  

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そして太陽、月、5つの惑星が時間や空間を支配すると考えていたのです。

また、月が新月から上弦、上弦から満月、満月から下弦、下弦から新月へと変わる間隔がそれぞれ7日間ぐらいだということも判明していました。このため人々は、この7日間をそれぞれ7つの星の神が支配していると考えたのです。これが「1週間」という考え方の基になりました。

 

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曜日の順番もこの考え方に沿って決められています。

表のように1日目は最も遠いところを回る土星の神が支配する「土星の日」で、1時間ごとに、土星、木星、火星、太陽......と遠い順に交代していきます。24時まで続けると、2日目は太陽から始まり、太陽が全体を支配する「太陽の日」になります。その後も同じように1時間で交代していくと、毎日の最初にくる惑星は「土日月火水木金」の順になるのです。ちなみに1日を24時間にすることは、黄道12星座に基づき、すでに決められていました。  

どの曜日を週の初めとみるかは、時代や地域によって違うようですが、このような考え方で1週間のそれぞれの曜日が決められました。

また火星(Mars)と火曜日(Tuesday)などの「曜日の名前」と「惑星の名前」の関係については以下のウェブページをご覧ください。

 

曜日の名前(国立天文台 暦計算室) 

 

参考資料:「暦と占いの科学」永田久(新潮選書)