仙台市天文台
トップページ >天体画像

人工衛星

 恒星の周りをまわる星が惑星、惑星の周りをまわる星が衛星です。そのうち、人工的に作られた衛星を人工衛星と呼ばれます。
 この人工衛星は、なぜ地球の周りをまわることができるのでしょうか。それは、ボールを投げたときに短い時間ですが宙に浮かぶことと同じ原理によります。ボールを投げる速度が速いほど、遠くへ飛びます。速度が遅いときはボールは近い場所に地面に落ちてしまいます。ボールをどんどん速く投げるようにしていくと、ボールの落ちる場所はだんだん遠くなり、ついに地球を1周するようになります。これが「人工衛星」が飛び続けている理由です。 実際には秒速7.9kmを超えると「人工衛星」になります。時速に直すと約2万8千km。このスピードで打ち上げてやれば、地上に落ちないで地球を回りはじめます。 宇宙には空気抵抗がありませんから投げたときと同じ速度で永久に地球のまわりを回ることになるのです。
 人工衛星は、これまでにいろいろなの国から数多く打ち上げられており、軍事や研究以外にも、気象や通信など、私たちの生活に関係するものがたくさん活躍しています。
 条件がそろえば、機材を使わなくても夜空を移動する光の点として見ることができます。ときおり、1等級を超える明るさまで輝き、街中でも見えることがあります。

2007年10月24日 ISSとSTS120号


2006年8月12日 エコー1号


2005年5月4日 国際宇宙ステーション


2005年1月8日2つ並んだイリジウム衛星


2003年 カシオペヤ座で見られたイリジウム衛星


 

Copyright (c) Sendai Astronomical Observatory. All Rights Reserved.