仙台市天文台
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カシオペヤ座近くで見られたイリジウム衛星 
2003年撮影

 携帯電話用の衛星通信サービス「イリジウム計画」に沿って,数十個の通信衛星が高度780kmの地球低軌道に配置されています。これらの衛星群をイリジウム衛星と呼んでいます。当初は77個(原子番号では77番 イリジウム)で全地球領域をカバーする予定でしたが,現在では計画が修正され66個の衛星で運用されています。
 イリジウム衛星本体は決して明るく見えることはありません。しかし,反射率の高い金属の平面アンテナを3枚搭載しており,時折,このアンテナに太陽光線が反射して,マイナス数等級という金星をしのぐほどの明るさで見ることができます。
 継続時間は数十秒程度と短いのですが,空の暗闇の中から突然きらりと輝きだし,次第に光を失っていく様は幻想的な雰囲気があります。
 

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