仙台市天文台
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1月29日の土星の見事な姿


 冬のこの時期は、大気の気流がなかなか安定しません。仙台は太平洋側に位置するため晴天になることが多いのですが、せっかく天気に恵まれても気流が悪いと惑星の表面の模様が見えにくくなってしまいます。
 これは冬の大陸性高気圧が日本上空に張り出してくることにより、気流が乱されることが多く、晴れていても星の像が瞬きます。
 天気図を見た場合、等圧線の間隔が狭い所ほど星が瞬いたり、望遠鏡で覗いたときの惑星の姿が大きくぼけてしまいます。同じ天気がよい日でも、夏に比べ冬のほうが星が瞬いて見えるのはこのためです。
 しかし、1月29日の気流は珍しくとても安定していたため、このような素晴らしい画像が得られました。これまでの土星画像と見比べてみてください。


今年の土星はふたご座におり、3月までいったん
西側のおうし座に少し近づいた後、反転して
ふたご座に戻り、来年の正月頃はふたご座の
二等星カストル・一等星ポルックスと一直線に
並びます。




 

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