仙台市天文台
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早朝の月・金星・土星の接近

早朝の月・金星・土星の接近


  6日土曜日は勤務日でした。すばらしいお天気に恵まれたので、太陽の近くの水星をみることができるのではと思い、41cmの反射望遠鏡に同架してある15cm屈折望遠鏡でチャレンジしてみたら、小さいながらも欠けた様子を確認できたのです。 仕事終われば、夕方からの木星観測です。
 17時30分頃自宅に到着し、早速観測準備です。南西の空低く見えている木星に愛機を向けてがっかり!模様すら見えない最悪の気流状態。観測目標変更です。月明かりも無いので、秋の夜空にある銀河の撮影を行うことにしました。 22時過ぎから撮影開始し、終了は翌日の午前1時頃になってしまいました。次に、東の空に昇ってきた火星に望遠鏡を向けて観測開始。それを午前5時過ぎまで続けたのですが、合間には月と金星と土星接近のすばらしい光景(写真上)を見て、 金星と土星の観測(下の写真)まで行ってしまいました。深夜過ぎからは気流状態も安定し、両惑星のきれいな姿を捉えることができました。拡大率は同じにしてありますので、大きさの違いが良く分かることでしょう。そして、土星の姿を見 てください。昨年と比べてみると分かりますが、環の傾きがどんどん小さくなってきています。来年の11月頃からは、細い細い銀の串でも刺したような土星環となってしまします。その頃には、 新天文台の1.3m大型望遠鏡で観測していることでしょう。

解説 : 小石川

      2007年の金星へ
      2007年の土星へ
 

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