報道関係者各位
2019年11月29日
今年2回目の日食が起こります!
~「部分日食」現象について事前報道の依頼~
2019年12月26日、今年2度目の部分日食が見られます。部分日食とは、太陽の一部が月に隠される現象のことで、仙台で日食が年に2回見られるのは27年ぶりとなります。
日食は、月が太陽と地球の間に入り、太陽・月・地球が一直線に並んだ時のみ起こる現象です。世界的には年に2・3回起こっていますが、日本では通常、数年に一度しか見ることができません。また、今回仙台では、太陽が欠け終わる前に日没時刻を迎えるため、欠けたままの太陽が西の空へと沈んでいく「日没帯食(にちぼつたいしょく)」という比較的珍しい現象となります。
仙台市天文台(所在地:仙台市青葉区錦ケ丘9-29-32)では、部分日食について市民のみなさまに知っていただけるよう、過去に撮影した部分日食の写真や日食の仕組みについて説明したイラストなど、報道の際ご利用していただける素材をご用意しております。
今回は、冬休み期間中であること、日食発生時刻が比較的見やすい時間帯であることから、ぜひこの機会に市民のみなさまにご覧いただきたく、「部分日食」の現象について報道のご協力をお願いいたします。
記
<基本情報>
●部分日食発生日 2019年12月26日
●太陽が欠け始める時刻(食の始め) 14時30分01秒
●太陽が最も欠ける時刻(食の最大) 15時33分18秒 ※太陽の直径の約3割が欠ける
●日没時刻 16時22分09秒
●前回の部分日食 (仙台) 2019年1月6日
●次回の部分日食 (仙台) 2020年6月21日
※仙台では16時22分に日没となるため、「食の終わり」を見ることはできません。
★2019年12月26日の部分日食について詳細はこちら ≫ 「2019/12/26 部分日食(仙台)」
<参考:仙台市天文台イベント情報>
特別観察会「部分日食特別観察会~途中まででもみたいよう!!~」
●日時/12月26日(日) 14:30-15:40
●会場/惑星広場(オープンスペース集合)
●内容/月によって太陽の一部が隠される現象「部分日食」を観察してみよう!
※悪天候時はスタッフによる解説等を実施します
<取材について>
イベント当日に仙台市天文台へ取材にお越しいただける場合には、駐車場手配等の都合上、事前にご一報いただけますと幸いです。
<お問合せ> 仙台市天文台
〒989-3123 仙台市青葉区錦ケ丘9丁目29-32
TEL 022-391-1300
FAX 022-391-1301
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観察する時の注意
「直接太陽を見ないこと!」
太陽を直接目で眺めると、「日食網膜症」という目の障害が起きたり、「失明」したりする可能性があります。過去の日食でも、危険な観察をしたために、網膜が傷ついた等の事例が複数報告されています。太陽の光はとても強く、目に有害な光も混ざっています。また、わずかな時間であっても目を傷つけてしまう可能性があります。必ず日食グラスを使ったり、ピンホールで投影したりするなど、正しい方法で観察を行ってください。
日食グラスの代用として、サングラスや下敷き、ススを付けたガラス、カメラのフィルム、カメラ用のND(減光)フィルター等を使うことは大変危険です。ほんのわずかな時間でも、太陽の光で角膜や網膜を傷つけてしまう可能性があります。
※日食網膜症
不適切な方法による日食観察で起こる目の障害の総称。一過性で軽快する例から永続的な視力低下に至る例まであります。観察直後は異常がなくても、数時間後に目が痛む、視野の真ん中に影が生じる、ものが歪んでみる、視力が低下するといった症状が出ることもあります。
(日本天文協議会・日本眼科学会・日本眼科医会の資料より抜粋)
「交通事故に注意すること!」
興味が赴くままに太陽を観察しようとすると、目を傷めてしまうだけでなく、交通事故などにあう危険性も高くなります。車が多い道路や駐車場などでの観察はとても危険ですので周囲の安全に配慮しながら観察しましょう。
▲2019年1月6日の日食の様子(仙台市天文台で撮影)