2024年2月から9月の間でかんむり座T星(T CrB)の「新星爆発」が起こると予測されています。
新星についての詳しい説明はこちら:天文Q&A.Q5-4 新星・超新星の違いは?
過去の記録から増光スピードは1日で約3.4等、減光スピードは1日に約0.5等と、あっという間に暗くなってしまいます。そのため、かんむり座T星の増光の情報があれば大至急で観察・観測する必要があります。特に最も明るく輝く極大期は1-2日程度しかないと予想されているので、普段から待ち受けておきましょう。
▲かんむり座T星の位置
(2024年6月1日20時 仙台の空)
★かんむり座T星 観測の歴史
かんむり座T星は1866年5月と1946年2月に爆発が観測されています。このことからおよそ80年に1回の頻度で爆発を起こし、次の爆発は2026年頃ではないかと考えられていました。
しかし、2023年2月頃から徐々に光度が下がっていることがわかりました。これと同様の減光は前回にも観測されており、そこから約400日後に新星爆発が起こりました。そのため減光の時期から改めて推測すると、誤差も含めて2024年2月から9月の間で新星爆発が起こると予測されています。