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明け方の東の空に
13日未明、急速に天候が回復してきました。それでも西空からは帯状の雲の飛来があり、実際に観測に入ったのは午前3時を過ぎていました。早速、膨張したホームズ彗星に愛機を向けて撮影、眼視観測でも大きな変化はありません。割合気流状態が良かったものですから、次に火星の観測、しかし、拡大撮影を行いますと、ちょっとした気流の影響を受けてしまいます。8カット撮像後、南東の空を見ると、まばゆいばかりの金星が輝いていました。そして、その下にはおとめ座の1等星スピカを確認し、さらにその下に目をやると、ありました水星が。しかし、その方向には強烈な水銀灯が・・・。撮影不可能とわかりましたので、早速機材を車に積み込みいつもの撮影ポイントへ行き、 魚眼レンズや広角レンズを使って撮影しました。 上の写真は、魚眼レンズを使用していますから、広い範囲が写っています。もう、しし座などの春の星座が見えています。そして矢印の先に水星が見えているのですが・・・、わかりやすいように35mmレンズでも撮影してみました。水星の明るさはマイナス0.6等、薄明の空の中に、肉眼でも充分確認できました。 これから水星は太陽に近づいていきますから観察条件は悪くなってしまいます。そして、来年1月22日の夕方の空で東方最大離隔を迎えますが、今回のように観察条件はよくありません。その後の3月3日には、明け方の空で金星と並んだ見事な姿を見ることが出来ます。 |
解説 : 小石川 |
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