天文台職員の彗星撮影の旅その2
天文台U職員は自らの手で撮影した写真を使って
市民のみなさんにプラネタリウムで解説したいという
熱意を持っていました。
特にS職員が撮影した
彗星の写真を見るたびに
「何としても自分の手で写真を撮りたい。」
と考えていました。
1回目の挑戦は4月28日でした。
双眼鏡で位置を確認しながら
必死にデジカメのシャッターを押し続けました。
翌日、天文台の職員室で画像の検討を行いました。
先輩職員からは「市民のみなさまに見せられる状態の写真ではないぞ。」と
撮影条件のことやら機器の設定方法などについて
厳しい指導がありました。
U職員は肩を落としました。
再度挑戦したのが4月30日でした。
目覚まし時計を1時に合わせて
29日の夜8時に布団にもぐり込みました。
その成果が下の写真です。

実は、この日S職員も撮影予定地の
相の釜に出かけていました。
頼まれていたわけではなく
U職員の写真撮影に協力するために
先輩であるS職員が技術支援の意味で
サポートをしていたのでした。
厳しい注文を付けるだけの先輩ではなく
しっかりと早起きをして後輩の指導に当たっているというわけです。
こういった取り組みが市民のみなさんに楽しんでいただくための
天体写真の1つ1つになっているのです。

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