仙台市天文台
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池谷・張彗星の今

 彗星はふつう、中心部に輝く核と、それを取り巻くボウッとした中性原子によるコマ(髪の毛の意味)、そして尾から構成されています。

 コマがほとんどなく恒星状に見えるものや、尾がなく球状星団のように見えるもの、核がはっきりせず淡い雲のように見えるものなどがあり、さまざまな形態を示すため昔から天文ファンの注目を集めてきました。

 また彗星がまき散らしたダストは流星群の素になると考えられています。このとき原因となる彗星を母彗星と呼んでいます。

 突然、夜空に現われて長い尾をたなびかせる彗星は、古来からしばしば忌まわしきものと考えられてきました。不吉なことがおこる前兆だとされていたのです。
 彗星の正体がわからなかった時代の人びとにとっては、ボウッとした頭部とそれに続く長い尾、そして夜空を日々移動していく彗星の姿は、人心を惑わす不思議なものだったにちがいありません。
 現在では、彗星は太陽の周りを巡る太陽系天体の一員であることがわかっています。

4月20日に撮影した池谷・張彗星です。

ケフェウス座の中をただ今移動中です。
観望条件は悪くなっていますが,まだまだ見えています。







 

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