土星は、公転軌道面に対して約26.7度傾きながら、約30年かけて太陽の周りを1周しています。この様子を地球から見ると、環の傾きが常に変化することで約15年に1度の割合で土星の環が見えなくなる「環の消失」と呼ばれる現象が起こります。
今年がその当たり年となっており、2025年3月24日と5月7日に、2009年9月4日以来約15年ぶりに環の消失が起こりましたが、この時土星は昼間の空に位置していたため観察することができませんでした。その後、土星が太陽から離れた位置となったことで、今シーズンまさに見頃を迎えています。完全な環の消失とはいかないものの、今だけ見られる非常に細い環の様子を楽しむことができます。
仙台市天文台(所在地:宮城県仙台市青葉区錦ケ丘9-29-32)では、毎週土曜の夜に開催している天体観望会で土星をご覧いただける他、プラネタリウムおよび展示室にて「土星の環が消える理由」や「この現象がどのくらいめずらしいものなのか」等を分かりやすく解説します。
この機に多くの方にご来館いただき、今しか見られない土星の環の傾きをご覧いただきたく、つきましてはイベントの事前取材・広報にご協力いただけますと幸いです。何卒よろしくお願いいたします。
<2025年「土星の環の消失」関連イベント概要>
〇天体観望会
・日時/毎週土曜日19:30-21:30
※口径1.3m「ひとみ望遠鏡」で12月まで土星を観望可能
※天候等により星が見えない場合あり
〇プラネタリウム 星空の時間「今夜の星空散歩」
・11月中の16:00-の回/投映内容「土星の環の消失」を紹介
〇企画展示「土星の環のふしぎ」
・日時/12月28日(日)まで展示室で開催中
※開館中(9:00-17:00)
▶詳細はこちら
<お問合せ> 仙台市天文台 (担当/郷古・村上) MAIL info@sendai-astro.jp
〒989-3123 仙台市青葉区錦ケ丘9-29-32 TEL 022-391-1300 FAX 022-391-1301