遊佐未森コンサート~レポート&インタビュー~

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 よく晴れ渡った2010年10月10日、仙台出身のアーティスト・遊佐未森さんのコンサート~銀河歌集~が、天文台のプラネタリウムで開催されました。遊佐さんご自身初めてのプラネタリウムコンサートということもあり、1日限りのスペシャルな夜を楽しもうと、県内外からたくさんのお客様がいらっしゃいました。
 デビュー当時から変わらない透明感とそのたたずまい・・・。ドームには満天の星空や宇宙空間はもちろん、曲のイメージに合わせて仙台の街の風景やお花畑、森の木漏れ日等の映像が映し出され、満員のお客様は皆、思い思い、遊佐さんの“銀河の歌声”に酔いしれた一夜となったようです。
 ダブルアンコールという最高潮の盛り上がりで幕を閉じたコンサート直後、遊佐さんにお話を伺いました。


-今日は本当に素敵なコンサートでした!! コンサートを終えた今のご感想は?

  yusamimorisankao.jpg「はじめてプラネタリウムで歌うということで、最初はギターの近藤さんと二人でちょっと緊張していたんですけど、だんだん、2、3曲目あたりから感覚がつかめてきました。昨日リハーサルで、何も映っていないプラネタリウムのドームの中で歌っていたら、その空間に吸い込まれていくような感覚があったんですね。実際のコンサートだとどういう感じになるのかなぁって想像がつかなかったんですけど、やっぱり星が出てきたり色々な映像が出てくると、円形のドームにちゃんと包まれているっていう感じで歌うことができたので、とても楽しかったです。お客様にはリクライニングシートを倒して、リラックスしながら聴いていただくことができたので、音楽を表現する舞台としてまたひとつ、とても素敵な場所を見つることができたなあ、と嬉しく思っています」。

-ありがとうございます。もともと遊佐さんご自身が、この天文台のリニューアルオープンをお知りになった際に“ぜひここでコンサートを”と希望されていた、とMCで仰っていましたね。
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「そうなんです。東京なんかでは、1回限りの特別なコンサートを開催する機会はあったのですが、やはり地元である仙台でぜひスペシャルな企画をしてみたかったんです。なかなか今まで実現できなかったので、今回は本当に、色々なことが形になって実を結んで、歌わせていただいて、ひじょうに嬉しい…本当に光栄です!」


-こちらこそ光栄です!そんな遊佐さんの熱意が空にも伝わったようで、夕べの大雨から打って変って、今日は素晴らしい秋晴れになりました。もしかして晴れ女ですか?

「おかげさまで(笑)、お天気も味方してくれましたねぇ。遠くからお越しになる方も多いので、天気が持ってくれるといいなとは思ってたんですけど…」。

-本当に県外からも多くのファンの方がいらしていたようですね。天文台にもたくさんの問い合わせがありました。
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「今回のコンサートをきっかけに仙台にいらした方が、さらに町を楽しんでいってもらえたら私も嬉しいし、自分の故郷で特別なことができるっていうのは、歌い手としても一人の人としてもとても感慨深いです」。

-今日の選曲も特別だったんですよね。

「やはりスペシャルな曲をいくつか織り込んでいたので、はじめて歌った曲もけっこうありました」。

-仙台市民にはお馴染みのクリスロード(商店街)のテーマソングも歌ってくださいましたね。あの曲は仙台市民では知らない人はいないと思いますよ。  「もう自分自身ここに暮らしていないのでその様子がピンと来なかったんですが、歌ってみて初めて皆さんがよく知ってくださっているということがわかりました。デビューしてわりとすぐに商店街の方からお話をいただいて作った曲なので、もうかれこれ20年くらいは流れてるんじゃないでしょうか」。

yusamimorisan10.jpg-20年!! すごいですね。今でも仙台に帰ってこられる機会というのは多くあるんですか?

「時々帰って来ますけど仕事で来ることも多いのでゆっくりできる時間が少ないんですね。だから実はここの天文台も今回はじめて来たんです」。 

-次回はぜひプライベートで。

「はい、ぜひ!西公園時代の天文台には、小学校の授業で、みんなで学習に行った記憶があります。ここのイメージとはだいぶ違いますけど、公園の中にあって、雰囲気がとても良かったですよね」。

-今でも市内の小中学生が昔と同じように校外学習で天文台に来るんですよ。

「そうなんだ~! いいですね、こんな良い椅子で(笑)!! 本当に周りの環境も良いし…。私が今住んでいるところもけっこう海の近くで、緑や自然が多い、仙台に近い雰囲気の場所なんです。やっぱりのんびりしてる感じが自分には合うみたいです」。

-今回のコンサートも、星空はもちろんですが、森の映像が出てきたときには、本当に遊佐さんのイメージにぴったりだなあって思いました。まさに“元祖・森ガール”ですよね。

「ありがとうございます(笑)。ホントあの森ねぇ…私も歌いながら、なんだか帰って来たような、そんな気分になりました。今回はけっこうギリギリになってアイデア出しをしたものもあったのですが、スタッフの方にちゃんと形にしていただいてうれしかったですし、これからも色々なことができそうだなぁ、と可能性を感じました」。
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-では最後に今回のコンサートに来られなかったファンの方、そして仙台市天文台のファンの方へメッセージをお願いします。

「念願叶って、仙台市天文台で歌うことができました。ギターの近藤研二さんと20年ぶりに一緒にステージに立ったということも、良い思い出になったんじゃないかと、今じんわり感じています。お客さまからダブルアンコールもいただいて、本当に嬉しい1日になりました。またぜひ歌わせてほしいです」。

yusamimorisan12.jpg 遊佐未森さんのオフィシャルサイトはこちら→mimori yusa's official website
  
                                            取材/広報・菅野
                                          撮影/企画交流・長谷川