宇宙のひろば

宇宙のひろばの最新記事

カテゴリ

月別アーカイブ

宇宙のひろば内を検索

気象キャスター 佐藤正則さん インタビュー

    satoutitle.jpg TBCテレビ「ウォッチン!みやぎ」で活躍中の気象キャスター佐藤正則さん。小さい頃から天気に興味があり、大学在学中に気象予報士の資格を取得、現在のお仕事を天職と仰います。そんな佐藤さんが先日「ウォッチン!みやぎ」の取材で天文台にいらっしゃいました。気象と天文、扱う分野は若干違いますが、同じ“空のこと”を扱う仕事ということで、今回はこちらから佐藤さんに取材を依頼。天体観測には欠かせないお天気のことから最近の趣味まで、人気キャスター“まさくん”の素顔に迫りました。


masa2.JPG―新しい天文台をご覧になって、率直なご感想はいかがですか。

「西公園時代の天文台には、取材とプライベート含めて10回くらいは通っていたので、とても親しみがあったんです。春の桜と天文台、西公園の風物詩が両方なくなってしまって、正直寂しい気持ちもあるんですけど(笑)近代的に大きくなって、最先端な設備が整ったので、天文好きにはたまらない施設だな、と思いました。パノラマで実際に夜空を見ているようなリアリティも感じられましたし、(7月~8月に投映された星空ライブプログラム「SENDAIが見た宇宙」をご覧になって)地元に密着したお話も交えてあって、なるほど、と参考になりました」。



―小さい頃から天気に興味があったということですが、天文への興味は?

「天文も好きです。中でも、流星群が大好きで8月のペルセウス座とか11月のしし座とか、年間いろいろな流星群は必ずチェックしています。でも先日のペルセウス座流星群(8/12)は曇り空で残念でした。この夏は毎日こんな天気が続いていますからね。仕事をはじめてから、こんなに雲が多い夏は記憶にないです。日中晴れていても夕方曇ってきますからね」。

―天文台では毎週土曜日に天体観望会を開催しているのですが、この夏は本当に毎週曇りか雨で、なかなかお客様にも本物の星をご覧いただけてないんです。

「とくに土日天気悪いですよね。新しい天文台の大型望遠鏡で観察するのを待ち焦がれていた方も多いでしょうからね。ただもともと7、8月は水蒸気の量が多くて空が霞むので、観測には適さない時期です。空気が澄んでくる秋、冬に期待しましょう」。

―ところで、気象予報というのは、普段どのようにされているのですか。

nasa3.JPG

「最近の天気予報の中心はスーパーコンピュータがはじきだした数値予報がメインなんです。その結果をまず参考にして、それに人間の修正を加えていって天気予報を作ります。昔はそれこそ“夕焼けの次の日は晴れ”のように、実際に空を見て天気を予報していたんですけどね。特に農家とか漁師の方が、“こんな形の雲が出ているから天気が下り坂だ”、など経験則的にわかっていた知識もあるんですけど、あくまでも今は科学的に予報を作ろうということでコンピュータ主体です」。

―私立TBC気象台では、市内では唯一独自の天気予報を展開されてますよね。

「気象庁の予報だと“曇り、ところにより雨”みたいな大雑把な表現があるんですけど、“ところにより”って一体いつ、どこで、何時くらいに、どれくらいの量が降るんだろうってわからないですよね。だから私立TBC気象台では、とにかく細かい予報を作ろうと心掛けています。“晴れ”ひとつをとっても、快晴でピーカンなのか、雲のすきまから顔を出すような晴れなのか、どれくらい日差しが強いのか、とかその辺の細かいニュアンスを、本当にご利用いただく方々の目線に立ってお伝えできるように努めています。洗濯物を干すのに何時以降に雨の可能性あるので何時までに取り込んでくださいね、みたいに、生活に密着した内容でお送りしています」。

 

masakun.JPG

―天気予報を見て一日の生活のリズムとか予定を決める方は多いと思いますので、これだけ細かいとありがたいですね。

「それだけに、外した時は結果がすぐ目の前で出ちゃうので怖いところもあるんですが、それを売りにしている以上はしょうがないですね。でも毎日ドキドキしていますよ(笑)」。

―プライベートでは写真がご趣味とのことですが、やはり空の写真がメインですか。

「おもしろい形の雲とか虹とか、やはり気象現象が多いのですが、最近はお祭りとかブラっと街に出て、気に入ったものがあったら撮ったりもしています」。

 



―では今後の佐藤さんの展望などを教えてください。

 

「ただ天気を予報する、当てる、ということだけではなく、より多くの人たちに気象のおもしろさを伝えたり、自然に親しんでもらえるような仕掛けをしていきたいです。今の子供たちが家に閉じこもりがちで外で遊ばない、とか、外でもゲーム機で遊んでいたりする現状を見ていると、とくに思いますね」。

まさに「天気を身近にする」という使命感に燃えている佐藤さんの真摯な姿が、とても印象的でした。天文台へお出かけの際には、ぜひ佐藤さんの天気予報をチェックしてからいらしてください。http://skip.tbc-sendai.co.jp/tenki/


☆佐藤さんが撮影した空の写真

 

yuyake.jpg

 「この写真を撮ったのは夕方のニュースを担当していた頃で、本番前に空の様子を屋上まで見に行った時に撮りました。本番まで時間が結構迫っていたのですが、あまりの美しさにボーっと見とれていた記憶があります(笑)。あれほど色鮮やかな夕焼けを目にしたのはこれまでの人生で数えるくらいしかなく、夢中でシャッターを切りました」。

saiun.jpg「“今日は出そうだな~”と狙っていて撮ったものです。彩雲は上空に寒気が入った時に出る雲。予感がしていたため、窓から空の様子をうかがっていました。昔から彩雲は吉兆とされていて、縁起がいい雲。見つけた時は“やった~!”と心が弾みました」。