報道関係者各位
2022年10月31日
11月8日(火)皆既月食と天王星食が起こります!!
~報道・取材のご協力をお願いいたします~
<皆既月食・報道依頼>
2022年11月8日(火)、昨年に続き「皆既月食」が起こります。「皆既月食」とは、太陽・地球・月が一直線に並び、地球がつくる影に月が完全に入り込む現象です。明るい街中でも観察することができ、肉眼でも楽しめるため、天体観察に慣れていない方にもおすすめの現象です。
今回の月食は、比較的観察しやすい時間帯と高度(空の高さ)で起こります。月の欠け始めから満月のかたちに戻るまでの月食のすべての過程を楽しめる好条件で、皆既月食の継続時間は約1時間半、全体では約3時間半にわたって月食を観察することができます。
さらに今回は、月食中に天王星が月によって隠される「天王星食」が起こります(天王星食は双眼鏡等での観察がおすすめです)。月食中に惑星食が起こるのは大変めずらしい現象です。この機会に皆既月食・天王星食を多くの方々にご覧いただきたく、報道のご協力をお願いいたします。
仙台市天文台では、報道の際にご利用いただける資料として、月食について説明した図や、当日の見える時間帯・見え方についてまとめた図(イラスト)をご用意しております。過去の月食画像や動画につきましてもご提供可能です。添付資料をご覧いただき、必要な画像等ございましたら、下記問合せ先までご連絡ください。
※皆既月食の当日、仙台市天文台では特別観察会「皆既月食をみよう!!」を開催いたします(晴天時のみ)。イベント詳細や開催の有無については、お電話にてお問合せください。
※取材のお申込みは、2022年11月7日(月)17時までにお電話にてお申込みください。
過去の皆既月食の様子(2021年5月26日 仙台市天文台で撮影)
<お問合せ> 仙台市天文台(担当/郷古・今野) Mail info※sendai-astro.jp(※を@に変換)
〒989-3123 仙台市青葉区錦ケ丘9丁目29-32 TEL 022-391-1300 FAX 022-391-1301
「皆既月食」について
○前回仙台で見られた皆既月食 2021年5月26日 /観察条件〇
〇今回の皆既月食 2022年11月8日/観察条件◎
〇次回仙台で見られる部分月食 2023年10月29日/観察条件△
○次回仙台で見られる皆既月食 2025年9月8日 /観察条件△
○今回の仙台での皆既月食の時刻
|
時刻 |
高度(°) |
月の出 |
16:22 |
- |
部分食 開始 |
18:09 |
19.5 |
皆既食 開始 |
19:16 |
32.5 |
皆既食 最大 |
19:59 |
40.7 |
皆既食 終了 |
20:42 |
48.7 |
部分食 終了 |
21:49 |
60.1 |
今回の月食は、東から南東にかけて空が開けた場所での観察がおすすめです。
ステラナビゲータ10/株式会社アストロアーツ
月食の観察のポイント
① まずは肉眼で観察しよう
月食の時間中、月が見える場所であれば肉眼でどこでも観察可能です。刻々と形を変える月の姿に注目しましょう。
② 皆既月食中の月の色に注目しよう
皆既月食の間、月は全く見えなくなるわけでなく、少し赤みがかったような色で暗く見えます。これは、太陽の光が地球の大気を通過するときに青い光は散乱され、通過した赤い光が回りこんで月を照らすためです。皆既月食中の月の明るさや赤さの度合いは、その時の地球大気の状態や空の明るさで変化するため、皆既月食ごとに異なります。今年の皆既月食中の月はどんな色に見えるでしょうか。
③星空の変化に注目しよう
皆既月食の頃には月が暗くなり、それまで月あかりで見えなかった星たちが見えてきます。まわりの星空の変化にも注目してみましょう。
④双眼鏡や望遠鏡で見てみよう
双眼鏡や望遠鏡で月を見ると、より詳しい色や明るさの変化、影の様子を観察できるでしょう。
「月食」ってなに?
「月食」とは、太陽・地球・月の順に一直線に並び、地球がつくる影に月が入り込む現象です。地球の影に月が入ると、月が暗く見えたり欠けたように見えたりします。
地球がつくる影には、本影(濃い部分)と半影(薄い部分)があり、月がすべて本影に入ると「皆既月食」となります。本影に月の一部分だけが入ると「部分月食」となり、月が半影だけを通過していくものは「半影月食」と呼びます。今回は月がすべて本影に入る「皆既月食」となります。
「天王星食」ってなに?
「天王星食」とは、地球から見て天王星が月に隠される現象です。仙台で条件よく観察できるのは1999年以来およそ23年ぶりです。今回は月食中の月が天王星食を隠すめずらしい天王星食となります。
○仙台での天王星食の時刻
|
時刻 |
潜入 開始 |
20時44分24秒 |
潜入 終了 |
20時44分38秒 |
出現 開始 |
21時31分50秒 |
出現 終了 |
21時32分05秒 |
天王星食の観察のポイント
◆「双眼鏡」を使おう
天王星は5.6等の明るさのため肉眼で見ることが難しく、観察には双眼鏡などの道具が必要です。仙台では皆既月食の終了(20時42分)直後の20時44分、まだ暗く赤っぽい月の東側から天王星が徐々に隠れ始め(潜入開始)、14秒ほどで全体が隠れます(潜入終了)。そして、21時31分、部分月食中の月が欠けた部分(西側)から再び天王星が現れ始め、15秒ほどで全体が現れます。