仙台市天文台の常設展示「仙台藩天文学器機」(国指定重要文化財)が、第3回(2020年度)日本天文遺産に認定されました。日本天文遺産は、公益社団法人日本天文学会が平成30年度から認定しているもので、宮城県内では初めての認定となります。
1 対象資料
仙台藩天文学器機(せんだいはんてんもんがくきき)4基
(内訳)
渾天儀(こんてんぎ)1基
象限儀(しょうげんぎ)1基
天球儀(てんきゅうぎ)大小2基
2 概要および認定理由
国の重要文化財に指定されている「仙台藩天文学器機」は、18~19世紀に仙台藩の天文学者が製作、使用したもので、渾天儀1基、象限儀1基、天球儀大小2基の合計4点で構成されています。
渾天儀は日本に現存する唯一の観測用渾天儀とされ、その他の器機についても仙台藩と幕府の天文学における学問上の関係性が伺えるなど、仙台藩での天文学研究の様子のみならず、近世日本での天文学研究の様子を伝える貴重なものです。
※詳細は「2020年度(第3回)日本天文遺産 認定理由」をご覧ください
▲渾天儀(上段左)、象限儀(上段右)、天球儀・大(下段左)、天球儀・小(下段右)