2023年4月22日(土)にアースデイ講演会を開催しました。4月22日は国連総会で採択された「国際母なる地球デー」です。仙台市天文台では、毎年この日に近い時期に地球のことを知り、考える「アースデイ講演会」を開催しています。今回は東北大学大学院理学研究科地学専攻の井龍康文教授をお招きし、「命をつないだ消えた島」というタイトルで講演をしていただきました。
▲井龍康文教授(地学専攻)
琉球列島に生息するハブの分布は、奄美大島、徳之島、沖縄本島およびそれらの周辺の島々に限られ、宮古島には生息していません。 しかし、宮古島では、ハブの化石が発見されています。 海を渡る能力のない生物がどうやって宮古島に渡ってきたのか?今は存在しない陸地があったのか? この謎を琉球列島の形成過程から解き明かすという内容です。
▲講演会の様子
参加した方々は、皆さんメモをとりながら熱心に聴講されていました。ここではアンケートにお書きいただいた感想の一部をご紹介します。
・アースデイにあった講演会でした。少し難しいお話でしたが、昔の沖縄の地層を知って面白かったです。
・地層はどこかとっつきにくくて、教科書レベルの記述しか見たことがなかったのが、学説を組み立てるまでの地層図、地質年代図を見られて、大きなサンプルを手にできたような気がしたので、来た甲斐がありました。
・地質の変動と生物の進化について興味深いお話を聞くことができた。楽しいひとときでした。
▲講演会参加者の様子
来年のアースデイは2024年4月22日(月)。仙台市天文台では、SDGsの取り組みの一つとしてアースデイ講演会の開催を続け、私たちの住む地球のことを知り、持続可能な社会への貢献について考える機会を今後も提供してまいります。