2019年7月20日 アポロ11号月面着陸から50年

 2019年7月20日、アメリカの「アポロ11号」が人類で初めて月面に着陸してから50周年を迎えます。
 そこで、アポロ11号の活動について紹介するとともに、仙台市天文台で開催する「月」に関するイベントをご紹介します。

190715moon.jpg(©NASA)

 

<概要>

●搭乗員・・・ニール・アームストロング船長、バズ・オルドリン操縦士、マイケル・コリンズ操縦士の3名の宇宙飛行士。
●地球から月までの距離・・・約38万キロメートル
●打ち上げから着陸まで・・・1969年7月16日にフロリダのケネディ宇宙センターからサターンV型ロケットで打ち上げられ、7月20日16時17分40秒(アメリカ東部夏時間)に月面に着陸。

190715pilot_aporo11.jpg左から:アームストロング、コリンズ、オルドリン(©NASA

 

<月面での活動>

●月面滞在時間・・・21時間36分
●月面に設置した装置・・・メッセージの刻まれた金属板,地震計,太陽風測定装置,レーザー光線反射装置など。
●持ち帰ったもの・・・約22kgの月の岩石のサンプル

 

<アポロ計画による成果>

●アポロ11号から17号まで、(13号を除いて)6回にわたって設置した地震計により、12558回の月の地震「月震」が捉えられた。
●持ち帰った岩石のサンプルの分析により、地球から月を見上げて明るい「高地」と黒っぽい「海」と呼ばれる場所が、全く異なる成分でできていることがわかった。
●月の岩石には鉄分や揮発性物質が少なかったことから、地球のマントルの類似性が指摘された。
●アポロ司令船が月周回中に、部分的に重力が異常に強い値を示すエリア「マスコン」を発見した。
●月の岩石の年代測定から、月がほぼ地球と同年齢であることがわかった。

 

 

 仙台市天文台ではこの夏、月について理解を深めることができる様々なイベントを開催いたします。是非ご参加いただき、理解を深めていただけますと幸いです。

 

<イベント情報>

○月面着陸50周年記念講演会『アポロ月面着陸の感動と月探査の未来』
・日時:7月20日(土)18:00-19:00
・内容:東北大学の吉田教授をお招きし、当時達成された偉業を振り返るととともに、その後の50年、そして今後の月面探査について解説します。

詳しくはこちら ≫ https://www.sendai-astro.jp/news/2019/07/50-1.html

 

○プラネタリウム 天文の時間『クイズでわかる!月の世界』
・投映期間:7月6日(土)-9月29日(日)の土・日曜日・祝休日・夏休み期間中(7/20-8/25)14:30-(約45分)
・内容:いつも見ているのに意外と知らない月についてクイズ形式で楽しく学ぼう。これであなたも月博士!

詳しくはこちら ≫ https://www.sendai-astro.jp/news/2019/07/79.html

 

○企画展「宇宙たんけんプラネット~だれもしらない惑星にいこう!~」
・会期:7月20日(土)-8月25日(日)
・内容:宇宙をテーマにした体験型アート作品を通して、宇宙を身体で感じる新感覚の企画展。子供から大人まで、親子一緒に楽しめます。この夏、だれも知らない惑星を探検しよう!月の重力を疑似体験できる展示物もあります。

詳しくはこちら ≫ https://www.sendai-astro.jp/planet.html

 

スタッフ/千田華