仙台市天文台
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オーストラリア西岸パースで見た星空
Part1


 オーストラリアは,星の明かりだけで影ができるといわれるほど,
きれいに星が見える場所です。

 職員がオーストラリア西部で星を観測する機会がありました。
 その一部をご紹介します。





エータカリーナ星雲

 肉眼でも確認できる、南半球を代表する星雲の1つ。りゅうこつ座にある散光星雲NGC3372です。りゅうこつ座η星のまわりに広がる大変美しい散光星雲です。η星は、質量が太陽の約100倍という巨大な星で、終焉を迎えつつあり、たいへん強い赤外線を出しています。明るさも赤外線波長を含めて太陽の500倍に達しています。



みなみじゅうじ座

 「南十字星」の名で有名ですが、星座名では「みなみじゅうじ座」となります。
 からす座の南にあるために、本州では水平線の下に姿を隠し、九州や四国の南端でも、一部が見られるに過ぎません。全景を見るには沖縄や小笠原方面まで南下する必要があります。
 1等星ふたつを含む華麗な十字の星の並びは、全天88個の星座のうち、最も小さい星座ながら知名度は最も高いといえます。

りゅうこつ座

 全天で2番目に明るい星のカノープスが星座の目印となっています。
 仙台からはカノープスを見ることはできませんが、千葉あたりでは地平線すれすれにみることができます。

 巨大船の星座「アルゴ座」を分割した際、もっとも南に位置したのが、この星座であると言われています。
 日本からは、南中時でさえ南の地平線上にその一部しか見ることができません。竜骨とは、船の骨組みのことで、アルゴ船の船底部にあたります。
 

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