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うちゅうじん捕獲!?

 

8月某日、仙台市青葉区錦ケ丘にある仙台市天文台で「うちゅうじん」が捕獲されました─。

 

ニュース記事のような書き出しで今回ご紹介するのは、「うちゅうじん」です。

といっても、エイリアンの「宇宙人」ではなく、宇宙のチリ(塵)と書いて「宇宙塵」。

 

みなさんは「宇宙塵」とはどんなものかご存知ですか?

 

宇宙空間には塵が無数に浮かんでいます。この小さな塵は、やがて集合して石や岩になると考えられています。また、たとえ小さな塵でも、地球と出会うとその引力にひかれて大気圏に突入してきます。

 

マイクロメートルというとどれくらいの大きさかわかりにくいですが、1マイクロメートルは0.001ミリメートルというと想像がつくでしょうか。

 

大気圏に入った大きな塵は、摩擦熱によって発光し、流れ星(流星)となります。その一部は、うんと小さく溶けた粒になり、表面張力で完全な球体で冷えて固まります。そうして地上に落ちてきて、捉えたものを「宇宙塵」とか「流星塵」と呼ぶのです。

 

流星塵の発見は意外と古く、1950年に発表された論文によると、1821年スペインで雹(ひょう)を溶かした水から流星塵が発見されています。1946年には、アメリカでスライドガラスを使い、空中から採取する方法で見つかるなど、多数の発見例があります。

 

形の特長はとにかく真ん丸なこと。大きさは数十マイクロメートルという非常に小さいものですが、顕微鏡で観察すると、その形は一目瞭然です。

 

いつでも空気中を落下してきますが、特に流星の多い夏に増えるという傾向があるようです。

 

今回は、夏休みということで、天文台スタッフが顕微鏡とプレパラートを使い、流星塵採取に挑戦しました。

 

採取方法はそんなに難しくありません。用意するものは、プレパラート(ガラス板)、ワセリン(グリセリン)、顕微鏡の3つ。

 

①まずプレパラートの2/3くらいの範囲にワセリンを薄く塗ります。

 

 uchujin01.jpg

 

②次に、ワセリンを塗ったプレパラートを屋外に一日(24時間)ほど置いておきます。

置く場所は、危険でない場所で、風が強く吹く所でなければどこでも大丈夫です。あまり低い場所もよくないようで、スタッフは天文台外の自動販売機の上に設置していました。

 

③次の日になったら、回収して顕微鏡で丹念に探していきます。

 

 uchujin02.jpg

↑根気よく探すことが大事です。

 

顕微鏡を覗いてみると、飛んできたゴミや花粉なども付着しているので、間違えないように、倍率100倍あたりで真っ黒な真ん丸いものを探しましょう。

候補が見つかったら400倍ぐらいに拡大して、さらに真ん丸いかどうかを良く見ます。最後に、流星塵の多くは鉄球の場合が多いので、それらしきものが見つかったら横から光を当ててみます。キラッと光ったら流星塵です。

 

スタッフが見つけた流星塵です。綺麗な円の形をしています。大きさは大体70マイクロメートルくらいです。

 

Meteo02.jpg

採取方法はさほど難しくありませんので、ぜひみなさんも夏休みの自由研究に宇宙塵を探してみてはいかがでしょう。