2023年春・プラネタリウムのリニューアルについて

概要

2008年に錦ケ丘に移転後15年目を迎え、仙台市天文台ではプラネタリウムを含む施設の大規模修繕を行います。
来館者の皆様により快適にお過ごしいただき、これまでよりもさらに「宇宙を身近に」感じていただけるような体験をご提供するため、
施設の大規模修繕およびプラネタリウムのリニューアルを実施する運びとなりました。

リニューアルのスケジュール

 【2023年1月4日(水)-4月28日(金)】
リニューアル工事のためすべてのプラネタリウムの投映を休止いたします。
※展示室、望遠鏡などは通常通りご観覧いただけます。休止期間中の年間パスポート延長についてはこちら★

 【2023年4月29日(土)-6月18日(日)】
プラネタリウムプレオープン
リニューアルの概要が分かる特別番組を特別料金でご観覧いただけます。

 【2023年6月19日(月)】
プラネタリウムリニューアルオープン
「星空の時間」、「こどもの時間」などの定番プログラムも一斉リニューアル。新たなプログラムを通常の観覧料にてご案内いたします。

リニューアルのコンセプト

近代プラネタリウムの誕生から100年―。
仙台市天文台のプラネタリウムは、持続可能な社会の実現に向けて、
地球の未来をみつめ、多様な学びのニーズに応えられる空間へと生まれ変わります。

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リニューアルの詳細や今後のプラネタリウムの最新情報は、こちらのページを更新いたします。

リニューアルのポイント

プラネタリウムリニューアル紹介動画

リニューアルの見どころを動画でご覧いただけます。

投映機『CHIRONⅢ』(ケイロンスリー)
今回のリニューアルでは、星をドームに映し出す投映機が新しくなります。
仙台市天文台のブランドロゴとカラーを採用した、天文台オリジナルの外見が特徴です。
※投映機本体にデザインされた矢印マークは仙台市天文台のVI(ビジュアル・アイデンティティ)を表しています。 矢印が指し示す先に広がる星空を見上げて「宇宙を身近に」感じてほしい、という思いが込められています。

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よりコンパクトに、よりリアルな星空を実現
これまでの投映機の光学式プラネタリウム投映機「CHIRON(ケイロン)」(株式会社五藤光学研究所製)から、よりコンパクト(※)で美しい星空を再現できる「CHIRON(ケイロン)Ⅲ」(同社製)に生まれ変わります。およそ1億個の、目では見えないようなかすかな光の星々も映し出すことで、限りなく本物に近い星空を再現することができます。
※従来の投映機(恒星球)直径70㎝→48㎝に小型化されました

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あざやかに多彩な色を再現
ドームいっぱいに鮮やかな星を映し出すためには、投映機の光源の明るさがポイントです。
今回のリニューアルでは、投映機の光源をすべてLED化することで、より鮮やかで高精細な星空を映し出すことが可能になります。
さらに、多彩な星の色を再現する機能がグレードアップ。1つ1つわずかに異なる星々の色や自然な瞬きを表現することで、よりリアリティのある星空が映し出されます。

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全天周デジタル投映システム・プロジェクタの更新

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高精細な映像で、本物の「宇宙」に迫る
プラネタリウムのドームいっぱいに映像を映し出すためのデジタル機器のバージョンアップを行うことで、遥か彼方まで広がる宇宙空間をより精彩に映し出します。さらに、4Kプロジェクタ映像によるリアルな雲の動きや、より細部まで表現される惑星表面の描写など、より解像度の高い映像体験が可能となります。

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暮れなずむ夕空、朝焼けの空もダイナミックに再現
空が暗くなり、星が輝きだすまでの間に刻々と表情が変わる空の色を、色再現性に優れた4Kプロジェクタがダイナミックに映し出します。星々の光を包み込む空の多彩な表情を、見ごたえのある映像表現で色あざやかに再現します。

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地球の未来を「宇宙」から見つめる
デジタル投映システムのソフトウェア更新により、プラネタリウムで「できること」が大幅に増えました。太陽系の成り立ちを調べる探査機や各惑星の地表データが加わり、宇宙をより深く理解するためのコンテンツがグレードアップしました。
また、地球から飛び出して彼方に広がる宇宙までをよりシームレスに、リアリティあふれる表現で映し出します。地上から星空を見上げるだけではなく「地球環境」に関するデータも加わったことで、宇宙からの視点で地球の未来を見つめるサステナブルな環境学習にも役立ちます。様々な角度から私たちの暮らす地球を見つめることで、この先も続くこの星の「未来」を考えるきっかけになるはずです。

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誰もが過ごしやすいプラネタリウムを目指して

指向性スピーカーの導入 -あの星から声が聴こえる
ドームいっぱいに広がる満天の星。そのドーム天井裏に指向性スピーカーを設置することで、その星のそれぞれの場所から音が聴こえるようになります。星がきれいに見えるような暗い場所だからこそ「音」にこだわり、「聴きやすさ・聴こえやすさ」を追求しました。それぞれの星の場所から聞こえる音をたよりにして、星の光が見えない人・見えにくい人も同じように星や宇宙の広がりを感じられることを目指しています。

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字幕システムの導入 -目で見てもっと、「宇宙」を味わう
星空の下で聴こえた声や音をリアルタイムで文字に変換し、字幕としてドームに映し出す機能が加わりました。日本語表記のほか、英語での表記も可能です。日本語よりも英語に馴染みのある人、そして音の聴こえない人・聴こえにくい人でも、同じ空間で、同じ星を見つめることができます。

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磁気ループ(フラットループ)用補聴器の更新

広く丸いかたちのドームのなかでは、音が様々な方向に伝わるため、聴きたい音が聴きとりにくいことがあります。そんな困りごとをお持ちの方に、ドーム床に設置された磁器ループ(フラットループ)によるワンランク上の聴こえやすさをお届けします。音がする場所からの距離や周囲の音に左右されず、すぐそばで声が聴こえるような快適な聴こえやすさを実現します。

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暗い場所だからこそ安全に。座席間の照明を追加
明るい場所から暗い場所へ、そして暗い場所から明るい場所へ。明るさの変化に目が慣れるには、誰でもほんの少し時間がかかります。そんな時でも安全に移動できるように、座席の足元を照らす照明が明るく、分かりやすくなりました。

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プラネタリウムモニター
プラネタリウムは暗いし、静かにしないといけないから大丈夫かな?そんな不安を解消するために、ドームの外側から投映の様子を見ることができるモニターが新たに設置されます。暗い場所がちょっぴり苦手なお子様連れの方や、クールダウンが必要な方にも安心してお過ごしいただけます。
※このモニターは仙台市天文台オーナーサポーターの皆さまのご支援により設置いたしました。
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プラネタリウムでもっとたのしむ、もっとつながる
座席に設置されたボタンを押して回答結果を瞬時にドームに映し出すことができるレスポンスアナライザが、より使いやすく、新しいものへと生まれ変わりました。

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星空をもっと自由に楽しめるように、リアルタイムで星空にお絵かきができる機能が新たに加わりました。いつもの星空とは一味違った楽しみ方で、無限の想像力が広がります。

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インターネット配信システムの導入により、世界のあらゆる場所と天文台とを繋いだライブビューイングが可能に。今まさにその場所にいるかのような、臨場感あふれる体験が待っています。

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仙台市天文台のプラネタリウムの魅力の1つに、スタッフによる生解説があります。暗くても、遠くからでも、心を込めたご案内を身近に感じていただけるように、投映するスタッフをドームに映し出す機能が新たに加わりました。さらに、コンサート等にてステージ上のアーティストを身近に感じることができるステージカメラも導入。アーティストのどんな動きも追いかけて映し出すため、細やかな表情の変化も見のがさずに楽しむことができます。

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画像ダウンロード

 
ポスターダウンロード(JPG)
リニューアル記念番組『サステナブル・スペース‐仙台の宇宙』

特別記念番組の投映は6月18日で終了しました

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プラネタリウムイメージダウンロード(JPG)
リニューアルプラネタリウムイメージ
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