2020 火星を見よう

2020年は、火星が見ごろを迎えます。

火星は、太陽の周りを約687日で回っているため、約365日で回っている地球と約2年2ヶ月ごとに近づきます。すると、普段よりも地球と火星の距離が近いために明るい姿を見る事ができます。

※詳しい説明はこちら → Q&A.3-1「火星接近」ってなに?

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★いつ見られるの?

今年最も近づくのは10月6日。地球から6,207万 ㎞まで近づきます。この頃になると-2.6等級ほどで輝くようになり、夜空の中で一際目を引く存在となるでしょう。年明けすぐの1月ごろには明け方の空で1.6等級ほどの明るさなので、1年を通して日に日に明るさが増していく姿をチェックしてみるのもおすすめです。

また、最接近となる時刻は10月6日23時18分、火星は南の空の高いところに輝いているため見つけやすくなっています。なお、最接近と聞くとある瞬間だけのようにも思われますが、最接近の前後数週間は地球に接近した状態が続くため、明るく輝く火星を見ることができます。

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★火星の見つけ方

火星の大気はほとんどが二酸化炭素で、地面は岩や砂でおおわれています。地面に多く含まれる赤さびが太陽の光に照らされるため、火星は赤く見えるのです。他の星と色を見比べてみると、その赤さを感じることができるでしょう。最接近となる10月6日前後、どの星よりも赤く明るく輝く火星を見つけてみましょう。

mars3.jpg▲最接近時の火星の様子(距離:5759万km)

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▲火星の接近図

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▲前回の接近から今回の接近までの位置変化