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【続報】特異小惑星 2012 DA14 の接近

2月15日の日中は 特異小惑星 2012 DA14 の地球接近があるため
いろいろと観測計画を立てていました。

午後、何気なく見たヤフーのニュース。
なんと「ロシアに隕石落下」が報じられていたのです。
そのとき頭をよぎったのが、観測を行おうとしている特異小惑星の
片割れではないかというもの。
でも、どうも飛んできた方向が違うようです。

さて、16日早朝の現象のため前日から天文台入り。
夜中の0時過ぎても全天雪雲だらけ。
そして、天候回復の兆しが見えてきたのは03時を過ぎていました。
使用する機材は、もちろんひとみ望遠鏡。
そしてひとみ望遠鏡に同架されているNC-R550aという高感度カラーカメラ。
導入に際しては最新の星図ソフトと
長年お世話になっているNさんからの計算データでした。
観測上の問題は、写野の狭いひとみ望遠鏡のカメラに
どのようにして正確に導入するかというものでした。
いろいろと考えた末「待ち伏せ作戦」を採用したのでした。
通過5分前に望遠鏡を予報位置に合わせておき、
その位置に来る30秒前にシャッターを切るという方法です。
その間、高感度カメラは集録モードですから、
少しずつ動いてくる姿を楽しむこともできました。
それでは春の星座・コップ座の中を北上する姿を見ていただきましょう。

13-Feb-15.jpg写真の中の数字は、星の明るさです。
そして、特異小惑星は、60秒間の露出時間では写野をはみ出てしまいました。
実に黒々と線状になっていますね。
おまけに左下には人工の天体=人工衛星も入ってくれました。
05時15分まで追跡観測を行いましたが、その後は雪雲が空を覆ってしまいました。
3万km彼方での天体現象でしたが、それがもっともっと地球に近づいていたならば・・・・
ゾッとしてしまいました。
なにせ40数メートルもある天体ですから。

小石川正弘