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梅雨の中休みに冥王星を追いかけて

7月25日現在、仙台は梅雨明けしてません。
鉛色の空を眺めて「いつ梅雨明けとなるのやら・・・」と独り言。
それでも梅雨の中休みはありました。

7月18日から19日にかけて、途中雲は出ましたが透明度の良い観測条件。
あれもこれも観測したい。
頭の中の観測プログラムを進めていく途中、
コンピュータ星図上のある天体に眼がとまりました。
それは惑星から外され準惑星となってしまった冥王星です。
太陽系外縁天体ですから明るさも暗く観察は大変です。
2年前、観察条件のも恵まれ1.3mひとみ望遠鏡でかすかに見た記憶があります。
そこで冥王星の移動を確かめようと思い撮影にチャレンジしました。
撮影場所は、夏の天の川のいて座の中で、南斗六星のすぐ近くです。

 

20120725.jpg

冥王星の明るさは14.2等星。
1.3mひとみ望遠鏡では数秒で写る明るさですが、
暗い星まで写そうと思い露出時間は60秒としました。
それでは、撮影した写真を見ていただきましょう。

20120718.jpg

左側の細長い写真は、CCD2 で撮影された全体で、
赤い□で囲んだ部分は、左側の拡大写真となります。
2枚の写真撮影間隔は約150分、かすかに移動していることがわかりますね。
その移動量は約9秒しかありません。
焦点距離の長いひとみ望遠鏡ですから、かすかな移動を捉えることができたのです。
また、冥王星のすぐ上の星の明るさは10.5等星ですから明るさの違いも良くわかります。
さらに、撮影時間によって気流条件も変化してしまいました。
下の写真のほうがボケがひどくなってしまいました。
明瞭に移動を確認できたことはうれしいことです。
この撮像観測を発展させていけば、太陽系外縁天体の発見も夢ではありません。

 

小石川正弘