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天文Q&A.019 「中秋の名月」は必ずしも満月ではない?

Q.019 「中秋の名月」は必ずしも満月ではない?

A.019
中秋の名月は、毎年満月となるわけではありません。

旧暦で毎月十五日の夜は「十五夜」と呼び、
その中でも旧暦八月十五日の月は「中秋の名月」として親しまれてきました。
お供え物をしてお月見をする習慣も各地に残されています。

 

その「中秋の名月」は必ずしも満月となるわけではありません。

 

理由は、以下の通りです。

 

●旧暦十五日の平均月齢
旧暦では、新月(月齢0.0)となる瞬間を含む日を一日(ついたち)としていました。午前0時に新月となる日も、午後23時に新月になる日も、同じ一日(ついたち)になります。すると旧暦十五日の月齢は13.0-15.0の幅を持つことになり、平均すると14.0となります。

 

●満月の平均月齢
新月から新月までの周期は約29.5日なので、新月から満月までは平均すると約14.8日かかります。つまり、満月の平均月齢は14.8となり、旧暦十五日より0.8日分遅れて満月となります。

 

●満月までの実際の日数
月が地球の周りを回る軌道が円軌道ではなく、わずかに楕円軌道のため新月から満月までの実際の日数が変化します。
以上の理由から「十五夜」や「中秋の名月」が満月になるとは限らないのです。