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速報 木星面に異常発生

UGC595内に出現した超新星の追跡観測で多忙な時期、今度は木星面で異常な現象が発生し始めていたのです。

それは、木星面模様の中でも目立っていた南赤道縞が、今シーズンは淡くなってしまいました。
小さな望遠鏡で見るとその部分だけ真っ白!
異常現象とは、その南赤道縞の中に現れる南赤道縞撹乱なのです。
前回は1993年に出現していました。

最近ビデオ観測が主流となり微細な模様検出が可能となりました。
観測機器向上でいつ撹乱が発生するのか大変期待されていたのです。
それが前兆現象である白斑が9日に出現し12日には暗柱も発生!
これによって南赤道縞撹乱発生は間違いないことが確認されました。

ところが、確認観測しようと思っても天候に恵まれません。
気流状態も大変悪い時期となっていました。

それでも14日にもチャレンジしてみましたが、ボケボケの画像しか得られません。
15日は前日よりもましな気流だったので観測を強行。
十数カット撮像した中から一番よいものを選んでご紹介しましょう。

20101115_Ju11D3-30.jpg一番太く見えるのが北赤道縞、その上の部分が赤道帯と南赤道縞になります。
なにかしらうっすらと見える南赤道縞の左側のところに濃い暗柱が立っています。
それが白斑発生後に出現した南赤道縞撹乱の暗柱なのです。

まだ、発生したばかりなので今後のことはわかりません。
それでも今までの観測結果で南赤道縞が復活(濃化)していくのではと考えています。
十分な追跡観測を行い、貴重な現象をご紹介していきます。


小石川正弘