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新彗星が発見されました!

4日出勤し、恒例となった天体情報を調べていたらビックリ!
なんと日本の天文アマチュア2名によって新彗星が発見されていたのです。

3日朝に静岡県在住の池谷薫さん、4日朝には新潟県の村上茂樹さんによってです。
発見された場所は、朝方のおとめ座の中に、そのすぐ近くには土星が輝いていたのです。
使用された望遠鏡は池谷さんが25cm反射望遠鏡で、村上さんが46cm反射望遠鏡でした。
お二人とも望遠鏡を覗きながらの発見だったのです。

さて、この発見報告を聞いて、4日20時から天文台入りしました。
既知の彗星観測行いながら、朝方東天から昇ってくるのを待ちました。
望遠鏡の構造上地平線より15度以上で無いと追尾してくれません。
実際に撮影開始したのは04時40分過ぎからでした。
しかし雲監視カメラでは、東天の地平線近くには雲があります。
ちょっとした隙間を狙っての撮影に期待するほかありませんでした。
撮影を全て自動化して、彗星の検出を試みました。
20回ほど露出したでしょうか。
その中の1コマに池谷・村上彗星は写っていました。
その写真を見ていただきましょう。

  

20101104_C2010V1_R06b_01_2.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

画面が大変汚くなっていますが、ダーク・フラット処理を行っていないためです。

出来上がった写真を見たとき「彗星らしい姿だなー」と思ってしまいました。
中央集光があり短い尾も認められます。
そして撮影時の位置測定を行ってみました。

 CK10V010  2010 11 04.82809 12 37 35.13 -02 22 14.8          13.7 N      D93

最初が彗星報告のための略号、年月日があり時間を日の少数の表示。
12から始まる数字は赤経の位置、-12からの数字は赤緯の位置、
13.7 Nは明るさ、D93は国際天文学連合に登録されている仙台市天文台のコードNoとなっています。

さて、発見された彗星はこれからどうなるのでしょうか。
残念ながら観測が始まったばかりで詳しいことはわかっていません。
上のような精密な位置観測がたくさん行われれば、
明るくなるのか、尾が長くなるのかがわかってきます。

仙台市天文台では、条件の許す限り追跡観測を行っていきます.

 

小石川正弘