天体観測

天文観測の最新記事

カテゴリ

月別アーカイブ

シミュレータ

天文観測内を検索

続報 ハートレイ彗星<2>

10月1日に引き続き、7日夜にも1.3mを使用しハートレイ彗星の撮影に成功しました。

 

7日夜は、薄いまだら雲や前線から発生する低層の雲が多かったのですが
晴れ間を狙って撮影を強行。
今回は、前回の露出時間が少なかったので各露出とも2倍にしてみました。
撮影中にうす雲通過などで三色カラー合成が心配されましたが、
これとわかるような影響も無く安心しました。

画像を見ていただきましょう。

 

20101008_002644_0103P.jpgのサムネール画像露出を増やしたぶん彗星の写りはよくなっています。
彗星本体付近の大きく広がったコマやその色合いが見事です。
横方向の視野の広さは15分角ありますから、
ハートレイ彗星は10分角以上の大きさを持っているようです。
しかし、残念ながら彗星特有の長い尾は露出時間を延ばしても確認できませんでした。
(満月はおおよそ30分角の大きさ)
さて、彗星の移動量は1分間当たり5秒角にもなってしまいます。
露出時間中(790秒間)に移動する量を調べてみると約66秒角にもなります。
観望の好機を迎えた木星の視直径が約50秒角ですから
木星の大きさの1.3倍も動くことになります。
そのためにも彗星の動きに合わせた望遠鏡の駆動が必要になってくるのです。

地球再接近に向けてどのような変化を見せてくれるのか大変楽しみになってきました。
また、光害の無いところでの観測によると、3cm双眼鏡でも確認できたとの報告もあります。

小石川正弘

 

撮影データ

撮影日時:赤-10月8日00時26分~露出240秒間
     青-10月8日00時33分~露出260秒間 
     緑-10月8日00時39分~露出290秒間

撮影機材:1.3m反射望遠鏡カセグレン焦点 F5
     冷却CCDカメラ 冷却温度 -86℃

観 測 者:小石川正弘