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彗星の動きに合わせて

最近まで気流状態がよかったので、
昼間は金星、夜は木星と惑星観測に明け暮れていました。

ふっとしたことで、
現在、地球接近中のハートレイ彗星のことを思い出してしまいました。
10月下旬頃が観望の好機となり明るさも4等ほどになるだろうと予想されています。

9月28日、雲は多いながらも透明度は良い夜となりました。
19時過ぎに天文台へ。
準備を行って観測体制に入ったのですが、突如西空から雲が押し寄せてきたのです。
雲の合間を狙って数カット撮影しましたがよく写っていません。
なんだかんだしているうちに全天ベタ曇。
おまけに降雨状態となってしまいました。

観測の整理を行って晴れ間を待ちました。

地球接近と言うことは、彗星の動きも早くなります。
動きを調べてみると、1分間当たり約3秒ほども動くことがわかりました。
これでは露出時間中に彗星は線となってしまいます。
1.3m望遠鏡制御機能の中に移動天体に合わせて追尾する機能が付加されています。
メトカーフ追尾がそれで、久しぶりにそれを使用することにしました。
そして、晴れてきたのは日が変わった01時過ぎ。
02時過ぎから透明度も良くなり早速撮影開始。
全てコンピュータ任せですから、アナログ派の自分としては気になってしょうがありません。

それでは、露出4分間の画像を見ていただきましょう。

0103P20100929.jpgのサムネール画像 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

星が線になっている右側がメトカーフ追尾です。
右側の通常の撮影方法の方がなんとなくよく写っているように見えますが、
微細構造検出にはメトカーフに軍配が上がります。
残念ながらハートレイ彗星の尾の中には、複雑な構造は見られませんでした。

この方法を使ってハートレイ彗星の姿を記録していきます。
どんな姿に変身するのか大変楽しみです。

 

小石川正弘