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梅雨の晴れ間に

仙台地方も入梅し曇天の連続が続いていますが、今年の梅雨は陽性なのでしょうか。
あれよあれよという間に雲が切れて太陽が見えることもしばしば。
こんなとき夜間だって急に晴れることもありますから要注意です。

7月5日未明、ふっと目が覚め窓から外を見ると月や木星が見えているではありませんか。
早速、身支度して愛用の望遠鏡を木星に向けました。
気流はあまりよくなかったのですが、
新しく購入した惑星撮影用バローレンズのテストもしてみたかったのです。
こまごまとした観測器材の準備を行いコンピュータ画面上に写った木星像は
太い縞模様の北赤道縞だけが強烈に目立っています。
もう一本の目立つ縞模様の南赤道縞は、小望遠鏡では見えないくらい淡化してしまいました。

いつも使っている拡大レンズでの撮像を終え、新しい5倍バローレンズに交換して撮像開始。
このレンズは、望遠鏡の焦点距離を5倍に伸ばすもので
愛機の焦点距離は1916mmあります。
それを5倍に伸ばすわけですから1916×5=9580mmとなります。
焦点距離が伸びたわけですから木星像も大きくなりますね。

撮像した木星像は、レジスタックスVer.5というフリーソフトで初期処理を行います。
出来上がった画像をステライメージVer.6中の最大エントロピー処理を行い、
最終的にフォトショップで微調整を行って画像は完成します。
今まで使っていた拡大レンズより若干コントラストはよさそうです。
ただし、拡大率が上がってしまいました。

 

20100705_Ju15D3-15a3.jpg

 

気流が悪かったのでボケボケ状態の木星像ですが、
それでも太く濃い縞模様の北赤道縞が大変目立っています。
その下の北半球も濃化しています。
反面、淡くなってしまった南赤道縞付近が明るく
さらにその上の南半球の模様は単調のようです。
でも良く見ると暗斑の連続のようにも見えますから
好条件下での観測が望まれるでしょう。

これから木星観測シーズンとなります。
どのような変化を見せてくれるのか大変楽しみです。

 

小石川正弘


■撮影データ
撮影日時:2010年7月5日03時02分ころ
撮影器材:31cm反射望遠鏡 5倍バローレンズ拡大撮影 ATK-2Cカメラ
撮 影 地:青葉区愛子東6丁目地内
撮 影 者:小石川正弘