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6月に入って、連日良いお天気が続いています。
ただし、夏至が近いせいか午前3時過ぎますと東の空が白み始めてきます。
明け方の東の空に観測者の間で話題になっている彗星があります。

それは、昨年、オーストラリアのサイデング・スプリング天文台で発見された
マックノート彗星(C/2009 R1)です。
予報では2等級まで明るくなるのではと期待されており、
6月の終わり頃まで明け方の北東の空に見えています。


天文台の1.3m大型望遠鏡で何度と無く撮影にチャレンジしてきましたが
6日早朝、やっとお見せできるような写真を撮影できました。
下の写真を見てください
見やすいように白黒反転処理を行っています。

 

 

20100606_4com.jpg■ 横方向が約15分(満月半分)写野 彗星の動きに合わせて望遠鏡を駆動 ■

 

左側の頭部からたなびくような見事な尾をキャッチできました。
専門的になりますが、この尾は赤フィルターで明瞭に撮影できました。
反面、緑と青フィルターでの写真ではほとんど写りませんでした。
このとき7倍50mm双眼鏡でもかすかに見えましたから
明るさ的には6等前後でしょうか。
その後、ナスミス眼視接眼部にデジカメを取り付け
撮影した写真も見ていただきましょう。
緑色に輝く彗星頭部の色合いが見事ですね。

 

 

20100606_30s5comp.jpg

 

これからマックノート彗星はどんどん太陽に接近して行ってしまい
観察条件はどんどん悪くなってしまいます。
月明かりの影響が無くなる12日(新月)前後が絶好の観察時期となることでしょう。
観察のポイントは、北東の空が開けていて街明かりの少ない場所で探しておいてください。
そのときにちょっと大きめな双眼鏡などありますと楽に見つけることが出来るでしょう。

小石川正弘


■撮影データ

撮影日時(上):6月6日02時30分頃
撮影機材:   1.3mカセグレン焦点F5 冷却CCDカメラ・赤フィルター使用
          露出60秒 4枚合成

撮影日時(下):6月6日03時17分頃
撮影機材   :1.3mナスミス眼視焦点F5 キヤノンイオス5D ISO1000 
        露出30秒 5枚合成

撮影者    :観測係 小石川正弘