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夕方からの土星観測が深夜に終わると、ちょっとの間観測できる惑星がなくなります。
暗くても良いのであれば海王星もありますが、表面変化に乏しいので一般向けではありません。
午前3時過ぎともなると東の空に惑星の王者・木星が昇ってきますが、
次第に明るくなってきてしまいます。
それもそのはず来月が夏至だったんですね。
5月17日早朝、白み始めた東の空に見えている木星に1.3m大型望遠鏡を向けて見ました。
覗いてみてビックリ!
低空にもかかわらず気流状態が割合良いのです。
そして木星面最大の名所・大赤斑が中央付近に見えていたのです。
ところがその周辺の模様が一変していたのです。
大赤斑が位置しているのは南半球、その辺の緯度付近には南赤道縞が見えているのですが・・・
なんと見えないのです!
それでは、デジタルカメラを取り付けて撮影した木星を見ていただきましょう。
比較のために昨年の10月19日に観測した画像も出しておきます。
また、望遠鏡で見たように南極を上にしておきます。
両方の写真の中央下には、北赤道縞がはっきりと見えていますね。
その上が問題の場所となります。
実は、昨年から南赤道縞淡化の兆候が見られていました。
木星の合は2月28日でしたから、その前後で観測できなくなり
観測再開の頃には南赤道縞が淡化していたのです。
木星の表面模様は激しく変化します。
いつも見ている縞模様が無いとなるとさびしい限りなのですが、
追跡観測を行い木星面現象の解明につながればと考えています。
今までの観測結果によると
南赤道縞に撹乱が起きると暗化していくことが確認されています。
今の時期、木星観測シーズンではありませんが、
機会あるごとに追跡観測を行い、ご紹介していくことにしましょう。
小石川正弘